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2014/06/12 14:34

エキマエ 助かったことは幸い 未来は歴史の先にある

エキマエの病状について多くの方々が心配されていたがどうやら命に関わるような重症ではないことがわかって皆一安心。

ただ多くの人がこの馬の取ったローテーションに疑義を挟んだのだが、本当にこのローテーションを取ることに問題はあるのだろうか。

日本ではダート競馬が長く地方競馬によって先導されてきた歴史があり、JRAの競馬では裏街道もしくは黒歴史の扱いを受けていた期間が長く続いた。だがダート競馬を使い強くなった地方競馬出身の馬はJRAがダート競馬を始めるまでは特に差別されて扱われた形跡は見られない。地方出身のダービー馬ゴールデンウェーブやオークスのキヨフジのような例もある。

だがJRAが地方競馬とは違う軽量馬場を採用したスピード優先のダートで競馬を始めたあたりから、ダート競馬路線への差別が始まった。

まず、ダート路線に重賞競走を設けることに明らかに手を抜いていた、もしくは意図的にダートを低くランク付けすることに固執していた。ダート路線の重賞整備は1990年までは無視されていた。

このことは当時のクラシック路線でダートで稼いだ賞金を使ってトライアルに出てくる馬を邪魔者扱いしていたことからも明白。有名なのが福永洋一騎手のホリタエンジェル

ダートしか出走経験が無く、ダート連戦連勝で稼いだ賞金でダービートライアルのNHK杯に出走した時には散々罵詈雑言を浴びせていた競馬関係者たち、有力馬の関係者がショバ荒らしにきた無宿者でも扱うような酷い発言だったのをスポーツ新聞が載せていて読みながら不快に思っていたが、ホリタエンジェルがNHK杯で堂々2着に入ってダービーの優先出走権を取ると手のひらを返したように西の秘密兵器は凄いと煽り立てて、ダービーで2番人気になるほど大騒ぎしたのだった。結果は15着の惨敗。

以降はダートだけ使ってきたのに、ダービーに出てくる馬は色眼鏡で見るようになった。芝ダート兼用の優駿の可能性を考慮することは一切無くなった。

ハイセイコーオグリキャップクロフネサクセスブロッケンアドマイヤドンなどの可能性に溢れた馬達は後から理由付けしてごまかすことにして、芝最優先のレースを選んで来た馬たちの頂上決戦としてのダービーに安住してきた。

だが今後はダート競馬での2歳戦が早い時期に始まることで時代は変わって行くだろう。
足元が弱い芝馬が脚を守るためのダート戦から、パワーに溢れたスピード馬が勝ち続け鍛え上げることでスタミナを上積みして、府中の上がり最優先の2400の馬場を克服する日がきっと来る。
血統の世界では既にスピードにスタミナを乗せる手法で作られた優駿の時代になってきているのだから。

今年のエキマエは悲劇で終わってしまったが、2度目、3度目のエキマエはきっと出る。そして必ず歴史の歯車を回すはずだ。そのときに改めてエキマエが先駆者として評価されることを確信している。

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