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2014/06/22 23:44
帝王賞の予想の準備2
1の論旨を進めていくとまずサンデー血脈を引いていない2頭が俎上に上がる。
まずはシビルウォー。
父ウォーエンブレムの例外ぶり、異常な性癖はいまさら書く必要もない。
母方のサドラー、リヴァーマン、グロースターク、プリンスキロと4代に渡る重厚なBMS上位種牡馬群の重ね付けが底力を下支えしていて、サンデー導入前ならさぞや素晴らしいステイヤー血脈としてまさかミスプロ系を付けられることも無かっただろう。だがこの母系でも勝ち上がりにはスピードの血がいるのが今の競馬。
重い血はもはやタブー、この馬には種牡馬としての需要は日本には無いだろう。順番は当然6番手。
そして私の愛して止まないワンダーアキュート。
自分の愛着とは別に評価しても、母方の素晴らしいナスルーラ×プリンスキロの多重クロスは芸術的。この母馬にアメリカンスピードの権化ボールドルーラーの多重クロスを持つ快速馬カリズマティックを付けた配合は兄のワンダースピードの本歌取りで、本当によく考え抜かれた素晴らしいもの。
もしサンデー系が日本に導入されなければこの馬は日本の最強馬だったかも知れない。この粘り強いスピードの積み重ねだけでこの成績とこのレースタイムは本当に凄いこと。
メイショウサムソン、シンボリクリスエスに匹敵する配合の傑作であることに変わりは無い。だが、やはり切れ味が足りない、勝ち味に遅い、力で押し切る競馬しか出来ない馬に配合を求める生産者はいないだろう。望みは健康さ、丈夫さをアピールして能力はあるが故障の多いアグネスタキオン系の牝馬との配合があればと思うが望み薄だろう。
年齢からの衰えか、かしわ記念でコパノリッキーに一瞬で引き離されたあの場面を思い出せば5番手がやっとなのはしょうがない。後は持久戦になることを祈るのみ。