1403件のひとこと日記があります。
2014/06/23 02:03
帝王賞の予想の準備4
ニホンピロアワーズの血統は見事なまでに競馬生産者の夢を忠実に実現しています。
5代血統表に載っている凱旋門賞馬や各国の古馬チャンピオン、ダービー馬、オークス馬、最高賞金獲得馬、リーディングサイアーの多さといったら大笑いものです。
本当にベスト×ベストをとことん忠実に実行していったらこうなったというわけです。普通のサラブレットでも血統表にはある程度こういった馬は載るものですが、これほど各国のトップをバラバラに集めた馬はまれでしょう。
全部組み合わせが国別にバラバラになることなんて、さすがに記憶にありません。ある意味最も日本的な血統と言って間違いありません。サラブレット導入以来の日本の夢の集大成がこうなるのかと思うと、さすがに少し寒気がします。
今のこの馬の適性を考えると、母系のボトムラインにいるインリアリティとヌレエフが強く出てダートの短距離からマイル、父方の長距離適性で対応する距離が伸びたというところでしょうか。
フェブラリーSではさすがに距離が短かったのでしょう、でも今度の距離なら本領発揮でしょう。馬券をはずしているのは明らかに馬場が苦手な阪神、距離の足りなかった東京1600m、そして本格化前の最初の交流G1レースである川崎記念。皆きちんと理由のある敗戦でそれ以外には確実に馬券圏内に入ってくる確実性は特筆物。
交流戦で目の上のたんこぶホッコータルマエがいないのならば最上位の評価が当然ですが、今回は次の馬がいるので2番手。
コパノリッキーの血統は、日本に導入されたアメリカ系ダート馬の最良馬同士の組み合わせをボトムラインの欧州系凱旋門賞馬のスタミナで味付けした1/4異系といわれる配合パターンで、手堅いというか、走る前からタイプが解りそうな、よくありそうな組み合わせの中での大ホームランでしょう。
去年の兵庫チャンピオンシップのべらぼうな強さには驚きました。クロフネのジャパンカップダート以来の衝撃でした。が、その後骨折復帰後の2戦のボロ負けでフェブラリーSの大穴は取り逃しました。
フェブラリーSの完勝が余りに嵌りすぎに見えたし、タイム的には目立つものではなかったのでかしわ記念では皆様子見の中途半端なオッズになっていて馬券的には大変おいしい馬券でありました。
ですが、かしわ記念で見せた能力で今やこの馬の能力を疑うものはいないでしょう。
出遅れ気味のスタートから馬なりで捲くり、馬体が並んだのはほんの一瞬。後は遊び半分の伸び脚でたった150mで突き放す。本当の完勝を見せてくれました。
スタンドではため息とも魂の抜ける音とも取れるような変な空気音が漂い、聞いていて本当に驚きました。今回は距離だけが課題でしょうが血統からは問題なしと判断できますし、不動の本命でしょう。
後はオッズを見てどう買うのか決めるだけで買い方が問題でしょう。おそらくつかないでしょうから手を広げるのも無理だし、オッズ次第では見のレースになるかもしれません。そのぐらい抜けた本命だと思っています