1403件のひとこと日記があります。
2014/11/02 08:41
昨日も未勝利戦で2着。アドマイヤオーラの勢いが止まらない。
平和賞で大穴をプレゼントしてくれたコンドルダンスの父としてアドマイヤオーラには感謝しかありませんが、昨日も未勝利戦で2着(ノボバカラ)に来て馬券取らしてくれました。
まさしく驚異の新種牡馬なのですが、出走頭数が余りに少なく(中央で8頭、地方で10頭)2歳リーディングでは42位とメチャメチャ順位が低いので血統に感心の無いファンにはまるで凄さが伝わらないようです。
中央で勝ち馬4頭、勝ち馬率50%。地方では勝ち馬7頭、勝ち馬率70%。
中央地方を合わせた総合リーディングサイアーのディープインパクトで勝ち馬率は4割、ベスト20位までの種牡馬で5割を超えているのは地方競馬リーディングサイアーのサウスヴィグラスの55%のみです。
さらに凄いのがAEI/CPI(コンパラブルインデックス)の数字、1.66です。
良い種牡馬成績をあげれば、掛け合わされる母馬の質が高くなりさらに上位に上がれるわけですから、種牡馬成績は上位の種牡馬ほど1頭当たりの成績(AEI)が高くなります。
これでは本当の種牡馬の遺伝力が解りませんので、母馬の出した子供の平均成績数値でAEIを割って種牡馬の本当の遺伝力(どのくらい他の種牡馬より儲ける馬を生産できる可能性があるか測る数値)を表していますが、この1.66というのは物凄いことなのです。
種牡馬8位のマンハッタンカフェが1.40、9位のフジキセキが1.66ですからアドマイヤオーラの種馬場としての遺伝力は、ベスト10ランクに割り込めるだけの可能性を示しています。
この成績を社台グループ所属ではない種牡馬で達成しているのは現在のリーディングベスト20でステイゴールドとアドマイヤムーン、そしてブライアンズタイムの3頭だけに過ぎません。それほど凄い事なのです。
この馬が種牡馬入りできたのは妹のブエナビスタのおかげですが、その母系アグサンの系統から出た一門の競走成績は芝42勝に対してダート2勝と著しい偏りがあり、地方競馬では使い物にならないと言われておりました。ブエナのドヴァイでの惨敗も効いていましたから。この種付け頭数の少なさはこの点が大きく影響しています。しかも受胎率が低く(50%を切って45%程度)では人気が出ないのは当然でした。
ですが、オーラの父アグネスタキオンは勝ち馬率で中央48%に対し地方は61%と、明らかにダート向きの成績を記録しており、今のノーザンリバーの成績を見ればダートを克服できる可能性が高い事は自明の事でした。私の理論では、タキオンはサンデー系最大の異端種牡馬でロイヤルスキーの影響が著しく強いことは明らか。むしろ、このダート系の種牡馬が芝をこなしてしまった事を評価するべきだったと思います。(私のタキオンへの評価はとてつもなく強いワカオライデンだったと認識しており、今伸び悩んでいるグランデッツァはダートで惨敗してますが距離が長すぎただけでダート1400までならノーザンリバーより強い可能性があると思っているのです)
いまや芝での能力はもちろん、ダートでもタキオン譲りの鋭い差し足を使える種牡馬として認識されましたから、今後の種付け頭数の増加は確実。タキオンの早世を埋めるのはディープスカイではなくこの馬になるでしょう。前途洋々です。