3件のひとこと日記があります。
2011/10/24 00:41
菊花賞
「6年ぶりの3冠馬誕生なるか?!」
それに注目されるレースだった。
春のクラッシックを圧勝し、
前哨戦の神戸新聞杯も圧巻のパフォーマンスで勝利した
オルフェーヴル。
大抵2冠馬についてまわる不安要素は
?距離適性
?折り合い
?前哨戦での敗戦
などである。
ただ近年の中距離志向な血統構成もあり、
淀の3000mというのはどの馬も未知な部分があるため、
?の要素については正直判断できる材料がないだけに、
血統構成に重点が置かれる。
しかし、近年の菊花賞でスタミナそのものを要求されることは
あまりない。
柏木集保さんの展望を見てのとおり、
馬場が高速化されているにもかかわらず、
近年のタイムが20?30年前のタイムとほぼ同じであることは否定してはいけない。
そういう意味では?の要素が非常に重要となる。
普段通りの力を出すことの出来る馬がここで活躍できる。
パドックを見て、勝ったオルフェーヴル、2着のウインバリアシオンは
非常に落ち着いていた。
逆に伏兵として人気の高かったフレールジャックや、ショウナンマイティは
テンションが高かった。
普段通りに力が出せるのであれば、後は強い順に順当な結果となる。
まさにその通りであったと思う。
予想する側として難しいのは近年の神戸新聞杯とセントライト記念の比較だが、
セントライト記念の上位馬は春のクラシック出走組であり、
夏を越したといえど、勝負付けは済んでいるメンバ。
あったとしても着まで、と考えるのせいぜい。
4着のハーバーコマンドについてはビックリしたが、
これは5着のサダムパテックや7着のフェイトフルウォーにとって
3000mが純粋に長すぎ、大舞台に弱い、前走の好時計の反動という要因と
本馬がこのレースの適正に合っていただけの差と思われる。
2着のウインバリアシオンの乗り方には賛否両論あるだろうが、
本馬の適正を鑑みた安藤騎手の判断だったと思う。
先行、差しではイマイチ結果につながらず、
また、神戸新聞杯では勝馬に明らかに切れ味で遅れを取った。
力を発揮するための馬郡に揉まれない位置、かつ後方。
気性が荒いオルフェーヴルの消耗狙い。
これが作戦であったと考えられる。
3着のトーセンラーは京都の馬場との相性か。
2002年のファストタテヤマのように
京都の重賞で活躍した馬は伏兵としてくる可能性が高いが、
今年はメンバ構成もあって3番人気。伏兵とは言えなかったが、
京都の適正の高さはそのまま本レースの結果に繋ったのだろう。
ただ個人的な意見だが、ディープインパクト産駒はマイル?中距離思考が強い。
もう少し短い距離で見てみたい。
3冠の瞬間を見る事ができたのは嬉しいが、
その反面、この世代が1強になってしまうという寂しさもある。
#今までの3冠馬が出た経緯からも言えること。
ファンとしては白熱したレースをみたい。
今の3歳世代でオルフェーヴルと対等な馬が出てくることを期待したい。