『オルフェーヴルは来るのか来ないのか』

前走、天皇賞で彼は完全に走る気をなくしていた。見ていて悲しかった。
阪神大賞典での逸走によっていつもと違う調教で走らされたこともあっただろうし、信頼していた人間たちの変化にも気付いただろう。さらには慣れないメンコまで着けさせられたうえに、大外一気の競馬。無理もない。

休養から帰ってきたオルフェーヴルは『あれ、こんな馬だったっけ？』という感じでかなり淋しい馬体になっていた。本当に心の病なのではないかというような雰囲気すら感じさせた。ギリギリまで出走を迷ってはいたが、七割の出来で出走とのこと。果たしてどこまで本当なのだろうか。
話は逸れるが最近の池江陣営のコメントはどうも信用に値しない。あの日本ダービーのレース前には『これ以上ない出来』と言っておきながら、レース後には『追い切りが足りなかった』とコメント。そもそも誰もが夢見る日本ダービーを万全で出せないのでは福永がかわいそう。
春の天皇賞、オルフェーヴルの敗因を『馬場』『メンコ』と言っておきながら、ほとぼりが冷めた頃に『実は下痢をしていて体調を崩していた』と。
今回出走の理由が『ファン投票で一位だったから。一位でなかったら回避していた』とのこと。これでは負けたら競馬ファンが投票したせいと言わんばかり。これだけの馬を万全でG1に出さないのは競馬ファンへの冒涜ではないか。