宝塚記念　展開シミュレーション

今年の宝塚 記念が予報通りの雨なら、昨年、一昨年と同様、たとえ良発表でもかなり力の要るタフな馬場となるかもしれません。

その過去２年、ｺﾞｰﾙﾄﾞｼｯﾌﾟはこのレース特有のスタート後の長い直線を活かし、スタートはいつも通り遅くても注文付けて先行態勢が取れた訳だが、スタート後の１ハロンが２年とも遅いのも向いたとも言える。　
２年前はｼﾙﾎﾟｰﾄだけが大逃げで、２ハロン目から早いラップ。　２番手のﾀﾞﾉﾝﾊﾞﾗｰﾄﾞの通過で見てみると、推定ラップは５Ｆ６０秒９。　位置取りからｺﾞｰﾙﾄﾞｼｯﾌﾟ自身は５Ｆ６１秒３から上り３５秒２。

昨年も一昨年と似たような馬場だったが、逃げたｳﾞｨﾙｼｰﾅの５Ｆ通過で６２秒４。　馬場状態を考えてもこちらはややスローだが、これを２馬身ほど後ろで追走のｺﾞｰﾙﾄﾞｼｯﾌﾟは６２秒８から上り３５秒２。

どちらの年も上がり３５秒２でまとめ、３馬身差以上の圧勝で勝ち時計もタフな馬場を象徴する２分１３秒台の決着。

今年はｶﾚﾝﾐﾛﾃｨｯｸ、或いはﾈｵﾌﾞﾗｯｸﾀﾞｲﾔ、和田Ｊが乗るﾄｳｼﾝﾓﾝｽﾃﾗのいずれかの逃げと思うが、ｼﾙﾎﾟｰﾄのような大逃げは考えにくく、ある程度一団でレースは流れそうです。
週末にかけての雨がどの程度かもわかりませんが、そこそこ降って当日が過去２年と同じ感じの馬場なら、逃げた馬が６０?６１秒の逃げでもｺﾞｰﾙﾄﾞｼｯﾌﾟは今年も先行態勢のレースの可能性は高いでしょう。

今回は前走天皇賞春のような中盤から仕掛けて位置を上げるという乗り方は横山典Ｊはまずしないと思えます。　今度は１０００ｍも距離短縮のレースで、他馬もそこまでスタミナ温存をする必要なし。　ラップが極端に緩むことは考えにくい。　それは横山典Ｊも想定してるはず。
実際前走も「逃げてもいい」とまで典Ｊは思ってた訳だが、レースではスタート後進んで行かず、やむなくあの乗り方に。

今度はズブくなった現在のｺﾞｰﾙﾄﾞｼｯﾌﾟにはやや距離不足とも思える２２００ｍ戦。　
やはり過去２年のような早め先行態勢という形を取ろうとすることは推察できます。

過去２年と同じような馬場なら追走に手間取らない。　増してスタート後の直線の長さもあり尚更。
過去２年は小頭数（１０、１１頭）で外枠だったというのも考える人はいるでしょうが、この馬はたぶんどの枠でもスタートはゆっくりだから後ろからになるので、このレースでは実際あまり関係ないかもしれません。　
内枠だとしてもスタート後、必然的に下がった位置から外めにすぐ出し、馬群から離すようまずは馬の気分を害さずの乗り方と思えます（前走の１周目スタンド前もそう）。　
今回も馬場が重ければ歓声の上がるスタンド前の通過で位置を上げ、先行態勢に入れる可能性は、力の要る馬場ならかなり高いと考えられます。

そうなると先行されて３５秒強の末脚のパターンに持ち込まれる。
しかし個人的にはその型に持ち込んでも今回は簡単に勝てるとは思えず・・・。
このパターンになった場合でも、ｺﾞｰﾙﾄﾞｼｯﾌﾟに先着出来る可能性の高い馬は！？

ｱｰﾈｽﾄﾘｰの勝った年とは言わないまでも、ｵﾙﾌｪｰｳﾞﾙの勝った年ぐらいの馬場（２分１２秒台）なら、完全軽視でいいと思ってたが、さすがにｺﾞｰﾙﾄﾞｼｯﾌﾟにとって恩恵の雨かもしれませんね。
ﾃｲｴﾑｵﾍﾟﾗｵｰのようにかなり強運の持ち主なのかも！？