みんな無事が一番(^.^)

先日1998年の毎日 王冠のｻｲﾚﾝｽｽｽﾞｶを振り返りましたが、その次走の天皇賞秋ではあのような事故で残念過ぎることに他界してしまいました(-_-;)

あのレースはテレ ビで見てましたが、スタンドからスタート前のゲートを映したフジテ レビのカメラではモヤがかって、何となく嫌な感じがしたのは良く覚えています。
スタート後、最内枠から徐々に加速して後続をどんどん引き離していくｻｲﾚﾝｽｽｽﾞｶ
。 しかし前走毎日 王冠の時とは違いました。 明らかに気負っている。
まるで何かに追われ、それから逃げるように当時感じました。
またフジテ レビの塩原アナの実況も明るい感じのものではなく、ｽｽﾞｶをレース前から「指名手配を受けた栗毛の逃亡者」というヒー ロー、またはアイドルを形容するような言葉ではありませんでした。
何かここらも含めて嫌な感じがしたのは本当に当時ありました。

レース展開はその天皇賞秋の後、17年が経とうとしている現在までも、中距離レースではまず見たことがない、空前絶後と言っていい展開。 先頭で逃げるｻｲﾚﾝｽｽｽﾞｶのペースは1800mの毎日 王冠より更に速い1000m57秒4(*_*)！Σ(×_×;)!
そのｽｽﾞｶと殿追走のﾛｰｾﾞﾝｶﾊﾞﾘｰとの差は今後の中距離ＧＩではたぶん見ることはないと思える程のもので測定不能！？
引いたカメラでも全馬映すのがやっとの状態(かつてないほど引き過ぎてスタンドの内屋根が映るほど)

推定で言えば、1000m通過ラップでｻｲﾚﾝｽｽｽﾞｶ57秒4に対して殿追走のﾛｰｾﾞﾝｶﾊﾞﾘｰが63秒後半なら約40馬身！Σ(×_×;)! 実際はもっとあったかもしれません。
とにかく競馬歴浅かったとはいえ、それまで見てきたＧＩレースとは違った見たことない光景に驚きと不安がよぎったのを良く覚えています。

道中のｻｲﾚﾝｽｽｽﾞｶを再びフィー チャーして映し出すが、やはりまだ力んで飛ばしてる。
そして３コーナーへ差し掛かりあの事故に．．．。

自分はいつもＧＩで絶対的存在の大本命馬がいる時ほど嫌な感じも見逃さないようにしてるつもりですが、この時のｻｲﾚﾝｽｽｽﾞｶはまさにそれ。(今年の宝塚でもｺﾞｰﾙﾄﾞｼｯﾌﾟがそう感じましたね(-_-;)

最内枠に入り、負ける要素は殆どないとマスコミも報道し、しかも当日は11月1日でｻｲﾚﾝｽｽｽﾞｶは1枠1番。更に現在では考えられない仮柵の移動が内に向かって移動してた時代でした(-_-;)
ｻｲﾚﾝｽｽｽﾞｶが最内枠から出て走るコース取りはグリーン ベルト。 誰も負ける要素はないと思うのは仕方ありませんね(-_-;)
しかしそういった時こそ怪しい。
「好事魔多し」

レース前の武 豊Ｊへの共同会見でもインタビュアーの「あとはオーバー ペースにならないようにですか？」に対し、「いやっ、オーバー ペースで行きますよ！」もちょっと嫌な感じはしましたね(-_-;) 個人的に武 豊Ｊは大好きな騎手ですが、このレースはさすがに飛ばし過ぎだったと今でも思っています。 自由に行かせ過ぎで、もう少し抑えられててもあの事故がなかったとは言いませんが、その時点ですでに自他共に認める日本のトップジョッキーでしたから、ＧＩで歴史に残る桁違いの勝ち方をしたいと思った可能性はあると思います。

この年の天皇賞秋は本当に競馬の、いや、勝負事の怖さを競馬キャリア浅いうちから思い知らされ、同時に名馬の損失感を知らされました！Σ(×_×;)!

今年も実績馬の故障での引退、休養が多いですが、この秋のＧＩでも事故のないクリーンなレースを期待したいですね！