菊花賞　展開予想と(続)２強検証

メンバーからも淀みない流れは考えにくくスローは濃厚。　場合によっては超スローもあり得そうに思いますが、一応予想の展開は添付の通り(-_-)
抽選組はまだわかりませんが、出走確定メンバーだけで見るとｱｸﾞﾈｽﾌｫﾙﾃがペースを作る展開か？
最初の1000ｍは長距離戦ということを考えればそれなりにしても、問題は中間区間に当たる1000mのラップ。　例年通りここで一息のペースで、今年も２周目の坂を登り終えるまではペース上がらずの展開と想定します。
例年の馬場傾向からも、後ろに置かれたまま外々のコース取りでは厳しいのは確かでしょう。

今回は２強の下馬評。　後に発表の枠順も注目ですが、２強の各タイプを個人的見解ですが、ざっとおさらいします(^_^)

●ﾃﾞｨｰﾏｼﾞｪｽﾃｨ　
（最も得意な展開）ペース流れての底力勝負向き。　上りだけの競馬では瞬発力だけに特化した馬の後塵を拝すこともある。　ダービ ーはまさにそれで、当時本調子でなかったこと、そしてＳﾀﾞｲﾔﾓﾝﾄﾞに直線寄られたのもあるが、あれがなくてもあの展開なら３着は変わらなかったと個人的には思ってます。
ＤＩ産駒で母系のﾛﾍﾞﾙﾄ?ﾌﾞﾗｲｱﾝｽﾞﾀｲﾑから底力を継承して、現代の日本競馬の上り競馬よりも９０年代以前の平均型レースの方が向いてる馬という印象。　それでも能力から、上り競馬のＧＩでもそれなりに結果は出すでしょうけど(((^^;)

●ｻﾄﾉﾀﾞｲﾔﾓﾝﾄﾞ
（最も得意な展開）道中スローで徐々にエンジン掛けてく器用さを求められる展開。　レースレベルが高くても低くても、常にその時点での９５％以上の力は出し切るタイプ。
皐月 賞前に書いた通り、ﾏｶﾋｷほど瞬発力特化型でもないが瞬発力もあり、ﾃﾞｨｰﾏｼﾞｪｽﾃｨほどスタミナと長い脚はないが、そこそこスタミナもあり、それなりに長く末脚も使える。
飛びは大きいが、その割には器用さを兼ねてる馬がｻﾄﾉﾀﾞｲﾔﾓﾝﾄﾞだと思ってます。

では今回の３０００ｍの菊花 賞、この想定展開の場合どちらに向くのか！？

自分はｻﾄﾉﾀﾞｲﾔﾓﾝﾄﾞだと思ってます。
たとえスタミナ面でディー＞サトノだとしても、やはり一番のポイントは「操作性」と考えます。
余程の玉砕覚悟の馬が引っ張らない限り、スタミナを極端に必要とする展開は考えにくく「折り合い」「操作性」の方がスタミナ以上に今回は必要なファクターと思えます。

ﾃﾞｨｰﾏｼﾞｪｽﾃｨはｾﾝﾄﾗｲﾄ記念で操作性が格段に良くなった印象も受けるのですが、如何せんスタートには難を残しているのもまた確か(-_-;)
取り返し付きやすい長距離であっても、今回ではかなりマイナスにもなる。

皐月 賞からの３戦は全てその懸念を露呈済み。
特にダービ ーは負けた原因の一つに、スタートの悪さあり。 近年のダービ ーでは絶好枠の１番に入りながら、そのメリットを活かせなかったのはあのスタート難でしょう！？
今回の長丁場でもあのスタート後の二の脚の遅さなら、位置取りはかなりの確率で後ろだと思いますし、少なくとも「テン良し、中良し、終い良し」のｻﾄﾉﾀﾞｲﾔﾓﾝﾄﾞより前の位置は考えにくく、添付展開だとそのまま後方寄りから外々を回すイメージは想像できる。

蛯名Ｊの京都長距離ということで後押し材料に考える人もいるかと思いますが、それはあくまで操作性がそれなりの馬に乗った場合での話。
ﾃﾞｨｰﾏｼﾞｪｽﾃｨは前走だけで操作性がＵＰしたと判断するにはちょっと早い気もしますし、得意戦法の一つでもある「捲り」も、今回では勝負どころが格下馬でもスピードに乗れる京都の下りでは簡単に交わしていけないでしょう！？　不発の可能性も充分考えられます。

もしこの自分のイメージを覆すなら、蛯名Ｊが今書いてるようなことを承知してて、レース前から作戦を練ってて、スタート後に押し付けて中団より前を取りに行った場合だけだと思います。

個人的印象ですが、蛯名Ｊはｻﾄﾉﾀﾞｲﾔﾓﾝﾄﾞを今回特別ライバル視してなさそうで、ダービ ーも「あの馬に寄られたから負けた」と思ってるようですし、逆にルメールＪはﾃﾞｨｰﾏｼﾞｪｽﾃｨを強力ライバルで見ていて、作戦もかなり練ってる印象を受けます。
もしかしたらこの時点でこの２頭には今回の舞台では少し差も付いてるかもしれないとも感じます。

ﾃﾞｨｰﾏｼﾞｪｽﾃｨが勝つには、好スタートから最低でも中団の位置取り、これが条件に思います。

今年の３歳で最も強い馬は？と聞かれれば、「ﾃﾞｨｰﾏｼﾞｪｽﾃｨ」と即答するのですが、こと今回の菊花 賞に関しては、必要とされる適性はｻﾄﾉﾀﾞｲﾔﾓﾝﾄﾞの方が持ち合わせてるとは思います(^.^)