日馬富士暴行事件について

連日報道されてるように、ここ２週間以上、日馬富士の暴行問題の真相について色々出てますが、まず２００７年のあの暴行死事件からまたも大相撲の大不祥事が起きてしまったことは、ファンとして本当に残念でなりません(-_-)

日馬富士は一昨日、自ら引退発表しましたが、まず事件発覚当時も書いたように、引退は当然です。

事件発覚段階では、暴行の詳細は明らかになってなかったものの、暴行したのが確定な段階で、一部の人たちにあった「横綱として再び土俵に戻ってもいい」という考えが理解できません。

理由がどうあれ、横綱が酒の席で力士、一般人関係なく、他人に暴力は言語道断。

事件が場所中の２日目に発覚後、休場しましたが、そもそも被害者の貴ノ岩が初日から休場してるのに良く土俵に上がって来れたものだと思いますし、伊勢ケ浜親方も含め、あの考えも理解できません。

そして一昨日のあの会見。　
まぁ酷いなんてもんじゃなかったですね(-_-;)
見たのはダイジェストで、約３５分の会見を全て見たわけでないですけど、簡単に言うと以下の感じ。

＊記者たちへ逆切れ的な発言
＊被害者の貴ノ岩へ対してはその場でも謝罪なし
＊貴ノ岩へ対しては「教育してやった」と上から目線で、それが行き過ぎただけで、根底は間違ってないかというニュアンスと取れる発言

それと辞める理由に「横綱としての責任」と格好いいこと言ってますが、単純に推定２億以上の退職金、報償金がほしいからと言っていいでしょう。
朝青龍の時もそうですが、解雇扱いならそのお金出ませんから、理由は殆どそれですよ。

会見については日馬富士だけでなく、伊勢ケ浜親方にしてもそうですが、古き悪しき伝統が当たり前に思ってる相撲人がダメなんです。

昔から至らない後輩力士がいたら、説教はもちろん、暴力で教え、わからせるというのが当たり前の風潮としてあったのは事実でしょう。
それは稽古場だけでなく、今回のように酒席でも昔からやはりそうなのだと再認識させられました。

その感覚で今日まで来てた親方衆、そして力士も未だ多く存在してることが、今回また起こってしまったことの理由の一つでもあると思います。

それを前からずっと「変えたい」と思ってたのが、貴乃花親方です。
だから今回の一連の報道でも、貴乃花が悪者的扱いをされることもあるが、それは全くの事実詳細を知ってない人の見方。

確かに協会へ報告なしで警察に被害届出したことや、協会の聴取に応じなかったことだけ切り取られ、良く知らない人がその報道で聞いたら「貴乃花も悪い」と思ってもしまうでしょう！？
これはマスコミの印象操作でもあると感じました。

しかし貴乃花はちゃんと考えあってそうしてるのは、真相が報道される前から察し付きましたし、頑なにそうした理由はただ一つです。

「真実をちゃんと追及する」に他なりません。

確かに協会無視で被害届は、規律違反でもありますが、あの状況ではそうせざるを得ない。

もし協会通してからだと、ほぼ確実にそこで止められ今まで通り揉み消され、世間に明るみになることもなく、警察の捜査が入ることもなかったと思います。

それと貴ノ岩に早い段階で聴取を受けさせないことについても、貴ノ岩自身、精神的に不安定だったと思いますから、真相も言えなくなることを懸念しての閉鎖だったのだと思います。

警察の聴取済んで、日馬富士、白鵬などの公言が確認できてから貴ノ岩に聴取受けさそうというやり方はクレバーだと思います。

もっと色々書きたいことはあるのですが、最後に簡潔的に感じてることを書くと、
今回の事件の本当の根底、発端、つまり黒幕は“白鵬゛の可能性はかなり高いと思ってます。

回りまわって貴ノ岩の「もう俺たちの時代」が違うニュアンスで捉えられ、
白鵬に「あいつ生意気だ」「若い芽を摘む」という考えがあったのはほぼ間違いないと思います。

「締めてやろう」と画策するも、貴乃花部屋の交流禁止も知ってるから、何らかの形で誘い込めないかというところに「渡りに船」的に貴ノ岩の鳥取の高校時代の恩師との飲み会が。

「それに乗じない手はない」
高校の恩師の絡む飲み会なら、貴乃花の許可も下りて「奴は来る」」と確信できたはず。
大体その席に白鵬がいること自体普通考えられないことですからね。

白鵬は他のモンゴル人横綱二人も誘い、特に日馬富士がいれば、ああなることも想像できなくもなかったはずと感じてます。

そうだとしたら、ある意味日馬富士も被害者なんですけどね。
今回はこの辺で(^_^)