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2012/12/07 00:10
走る馬であるための3要素
相馬は基本は単純です。主に骨格、体質、脚元の3つが良ければ間違いなく走ります。
1骨格
バランスとか均整とか言われますが、これを僕は分けて考えます。ロスがあるかどうかを均整で表現し、スピードに乗れるかどうかをバランスと表現します。
サラブレッドは極限のスピードで比較的長い距離を走りますので、ロスが無いということは非常に重要であり、スピードに楽に乗れるというのは凄く魅力的です。
骨格が良い馬は故障も少ないですし、人間のスポーツ選手を見ても、まずベースとなるのは骨格でしょう。
故障の確率を下げ、バテずに、スピードに乗れる、筋肉の量も骨格の良さに比例します。やはり基本中の基本であり、絶対に軽視してはならないと思います。クラスの壁、距離の壁と言われるのは、この部分のなんらかが劣っていることが多いと考えています。
2体質
岡田総裁が筋肉の質と言い始めてから大きくクローズアップされている要素です。牧場の評価が高かったり、値段が良い馬は概ねここが良い傾向にあります。近年とくにその傾向があると思います。たしかにここが素晴らしいというのはサラブレッドの最大の魅力です。直接動きの良さに繋がる部分ですし、瞬発力、スピード、持久力に大きく影響します。ディープインパクトを見ても、やはり華とも言える要素です。
しかし、この部分もまた、成長や調教段階で印象が大きく変わることもあります。一昔前、マイネルエクソンという馬に対して、岡田総裁が大きく吹きました。朝日杯を楽勝し、エプソムカップに連れていく。会員さんはそのつもりで出資してほしいと言いました。しかし結果は出ませんでした。後日、岡田総裁は騙されたと言っていました(笑)要するに同時期の日本馬に比べて、仕上げ方が全然違うのです。おそらく日本にきて逆に緩んで、印象が良くなるどころか悪くなっていたのでしょう。仕上がりで大きく印象が変わることもあります。ある程度、出来たときにどういう動きをするのか、その判断は簡単そうで簡単では無いのでしょう。もちろん血統や成長なども考慮しなければなりませんし、簡単そうに思えて奥が深い要素でもあります。
3脚元
これも非常に大きな要素です。素質があっても鍛えることができなければ、宝の持ち腐れです。また素質が高い馬がしっかり鍛えることができるとすれば、鬼に金棒です。筋肉の付き方にまで影響を与える箇所です。またサラブレッドが最も進化してきた箇所でもありますし、個性が良くでます。脚元が素晴らしいというのは上記2要素と匹敵するぐらいとても大事な要素だと思います。
と書いてはきましたが、この3つが問題なく素晴らしい馬というのは、そうそういるものではありません。どんな名馬にも、もっとここが良ければというのはあります。その辺りの判断が相馬の醍醐味でもあり、とてもとても難しいところです。
さて最後に僕の出資馬にこの観点から点数をつけましょう。
レッドジゼル
骨格9.5点 体質8.5点 脚元9点
サセッティ11
骨格9点 体質9点 脚元8点
チャールストンハーバー11
骨格10点 体質8点 脚元9.5点※体質は今のところの評価です。
あまり、体質が良い馬を買えていないので、そういうタイプも買ってみたいですね。東サラならマイノチカラ11ですかね。シルクならキャリアコレクション11。この2頭は10点です。しかし2頭とも骨格が小さいのが難点ですかね。脚元も良さそうなキャリアコレクションの方が楽しみですが、シルクに入る気は無いので、買えません。いずれにしてもマイノチカラ11は写真、動きの両方で素晴らしいと感じますから、要注目です。ラウンドワールドみたいな感じはありますね。松田先生が持っていくのも頷けます。