オークス優勝馬デアリングタクト杉山晴紀調教師インタビュー

東「レース後は一生懸命走りすぎて疲れが残るということで、桜花賞後のカイバ喰い、食欲とかどうだったんでしょうか？」
杉山師「疲れは勿論あったんですけどカイバは残したことがないですねー」
東「じゃあ心配されてましたが、これまで通り変わらず食欲旺盛だったということですか！」
杉山師「そうですね。疲れもしっかりカイバ食べてくれるので疲れもすぐ取れました」
東「やはりその段階で、先生みられてオークスに向けての、大丈夫だという決心がついたということですか？」
杉山師「はい、一番そこが心配していた点なので、そこを早めにクリアできたのが、これだけスムーズにオークスに向けて調整できた要因だと思います「
東「追い切りについて聞きたいんですが、桜花賞の1週前が併せ馬だったんですが、オークスでは直前坂路1週前CWが単走で行った狙いは何でしょうか？」
杉山師「桜花賞の1週前の併せ馬がちぐはぐになってしまったので、道中かかり気味になったり、直線内に追い出したらモタレたりと。。その点を踏まえてオークスではジョッキーと相談して馬のリズムに合わせた追い切りをしようということで単走にしました」
東「とにかく馬の状態をベストにもっていくというそのポリシーですよね」
杉山師「そうですね、はい。」
東「桜花賞の時と比べて今回馬場が全く正反対の馬場になったと思うんですが、レース前どのように感じてましたか？」
杉山師「エルフィンSの時も良馬場で走れてますので、あまり馬場は問わないタイプだと思っていたので、あまりそこはどうこうだとは心配してませんでした」
東「以前からゲート裏でのテンションがちょっと心配なところがあったと思うんですが、お父さんエピファネイアということで、その血を受け継いでいること、後は勝負根性ですかね？」
杉山師「まあ、諸刃の剣じゃないですけど、やはり精神面で強い、根性があるんですけど、その反面ゲート裏でのテンションが高いという、両方があるタイプだと思います」
東「初の長距離輸送、左回りも問題にせず勝ったと思うんですが、スタートしてゲートは出ましたよね？しっかり」
杉山師「そうですね、エルフィンSの時だけゲートの中で少しバタバタして出遅れたんですけど、桜花賞も今回オークスもおとなしくてスムーズにゲート出れたのがよかったと思います」
東「道中折り合い雰囲気見てどうでしたか？」
杉山師「いやー1番人気で内枠だったので外からのプレッシャーが、ジョッキーも言ってたんですが、ハンパなくて。。」
東「外と違って内4番入ったということで他馬のジョッキーがほんと凄いマークてましたよね？」
杉山師「いやーほんとにwマークされるのはわかっていたんですけど、それにしても凄いタフな競馬になりましたね」東「改めてレース振り返るとほんと先生おっしゃるようにタフな競馬でした、で松山騎手直線で一旦外・右に進路を取ろうとするんですが、瞬時に内から差していくという切り替え。。」
杉山師「そうですね」東「コメント拝見したんですけど、この馬、よく厩舎の方から、オフとオンの切り替えが物凄いということお聞きしたんですが、物凄いどころじゃないんですか？この馬は凄まじいらしいですね」
杉山師「今回初めての輸送でも東京競馬場の厩舎についてからでもものすごく落ち着いていて、カイバも直ぐに完食するぐらい堂々としていたんですけど、やはり競馬モードに入ると、ジョッキーが跨ってからですね、そこからオンになるという、オンとオフのギャップは凄いですね」
東「スイッチ入ると身体が1.5倍ぐらい膨らんで見えると先生おっしゃてましたが」
杉山師「実際1.5倍も膨らむはずはないんですけどw見た感じそういう印象受けるほど馬がパンプアップするんですね筋肉が」東「最初その様子ご覧になった時どのように感じられましたか？」
杉山師「エルフィンSの返し馬の時がそうだったんですが。。びっくりしましたね」
東「馬群を割る勝負根性を見られたと思うんですが、これ夏はゆっくり休むと思うんですが、これだけ勝負根性あったら牡馬とも闘えると思うんですが、これからどのようなビジョンを持たれてますか？」
杉山師「まずは夏はしっかり休養して次のレースへの立ち上げになるんですけど、まあ牝馬三冠を目指すことにはなると思います」
東「まだ無敗は続いていきますね？」
杉山師「まあ勝ち続ければいいんですけど、負けるのも競馬ですし、結果は後からついてくるものですし厩舎としては競馬に向けて馬が一番いいコンディションで臨めるように日夜やっていくだけです。」
東「また秋にこの馬が出てくるのを楽しみにしていると思います。先生今日はレース後ありがとうございました。またよろしくお願いします！」