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2020/11/15 23:43
グランアレグリア再考
勝つ時は圧勝しかない。
追切りは馬なりで。
藤沢和雄が考える馬なり至上主義の理想形。
藤沢和雄はそういう勝ち方がストレスを最小に抑える理想だと考えている。
桜花賞圧勝の後オークスでなくNHKマイルCを選択したのもテンションが高いこの馬へのストレスを最小限に抑えて勝てると考えたから。藤沢師の価値観はクラシック至上主義よりも馬なり至上主義なのである。
だがテンションが災いして圧勝とはいかなかった。4位入線も5着降着となったNHKマイルCで、道中で折り合いを欠いて直線でも外に斜行と、敗因は明らか。
「グランアレグリア(4位降着5着)ルメール騎手 スタートをうまく出られず、前半少し行きたがるようなところがありました。3〜4角で息は入ったのですが、直線で追い出してからは疲れてしまいました。もう少しリラックスして走れるようになってくれれば。」
距離延長を試されるクラシック路線からの早期撤退して正解だったとも思えるコメント。
しかし調教では馬なりでしか追わず、馬なりでは決してない実戦で折り合いを欠いたから短いほうがいいと判断は今でも早計だったと思っているし、馬の適性を先回りしすぎて馬なり至上主義に固執しすぎたと思っている。
この馬は三冠牝馬になる可能性がありながら、その道よりも藤沢師が考える馬なり至上主義に基づいて適性が生かせる短距離路線を選択した馬だと思っている。
今年安田記念を迎えるにあたっての藤沢和雄のコメント
「暑さを考慮して調教を変えただけ。順調に来ているよ。以前はもっとムキになるとことがあったが、大人になって全体的に穏やかになってきた」と精神面での成長を強調した。
幻の三冠牝馬グランアレグリアに死角はないと考えている。