5件のひとこと日記があります。
2012/06/12 03:11
競走馬の宿命〜そして、競走の問題点
グリーンチャンネルの中継を見ていたことで、競走馬の現実を、改めて感じるできごとがありました。6月9日(土)東京1R 3歳未勝利戦。出走馬のほとんどが体勢を完了し、発走しようとした、その瞬間、9番の馬がゲートをくぐり、放馬。その仔の名前はサラガドゥーラ。200mほど走った所で立ち止まり、係の人が近寄ると暴れるわけでもなく、大人しく言うことを聞いているように、私には見えました。ゲートをくぐってしまう馬は時々見てきましたが、自分ですぐに立ち止まる仔は、珍しかったので「周りの馬が発走してないのに気付き、止まったのかな?周りに仲間(サラブレッド)がいないぞ?なんて、気付いたのかな?かわいい仔だな」なんて、のんきに思っていました。ただ、首をかなり低く下げたまま走り出した姿は、今思うと、普通ではなかったのかもしれません。私と特に関係のある馬ではなかったですし、馬券でお世話になったとかでもなく、ただ、出走馬がゲートをくぐるという、競馬では時々起こる光景を目にしただけ…のはずでした。
しかし、9日(土)のレース終了後、何気なくJRAのHPを見ると、開催競馬場・今日の出来事の項目に
『競走除外 1R 9番 サラガドゥーラ号(蛯名 正義騎手)
発馬機からくぐり出た際、第3頚椎骨折を発症したため ※予後不良』
の文字が…。事態の深刻さに呆然としました。係員の方に引かれている彼の歩様は、素人の私には普通であるように見えました。また、放馬後、すぐに立ち止まった彼の可愛さに微笑ましい気持ちになっていた自分が情けなくて、申し訳なくて…。競走馬たちはレースに遊びに来ているわけでなく、ただその本能のままに、命を懸けてまで走る宿命を背負っているという現実を、まざまざと見せ付けられた気がしました。
私事ですが、昨年、私のこれまでの人生唯一の出資馬(出資とはいえ、1口無料の毎月の維持会費のみでしたが…)ラフレッシュブルーが引退しました。ラフレッシュが出走するレースの発走直前になると「結果はともかく、どうか無事に…。」といつも祈る思いでレースを観ていたことを思い出しました。ラフレッシュが障害競走に出走することになったとき、競争中に鼻出血を発症したとき…。いつも心配で心配で。でも、幸いラフレッシュは競走馬としてのキャリアを全うして、繁殖に上がることができました。それって、本当に幸せなことだったんだなって、改めて思います。
でも、自分は幸せだった…だけで済ませて良いのかな?って、思うのです。ゲートボーイの制度をJRAが取り入れていれば、もしかしたらサラガドゥーラ号は死なずに済んだのではないかって。ゲートの機械自体の仕組みを変えたら、この事故は起こらなかったのでは?と。競走の公正さも大事でしょうが、競走馬や騎手ら競走に関わる人の安全性を第一に考える必要があるのではないかと。そういったムーヴメントがこのサイトから起こったら、良いなと思ってます。
そういった事故が起こるなら競馬なんてやめてしまえば良いのにと思う人もおられると思います。でも、それならば、走ることに特化したサラブレッド自身の存在意義をも否定することになってしまう。自分もそんなジレンマの中、今週末も競馬を楽しんでいると思います。ただ、その華やかな舞台の陰で、このような悲しい形で一生を終えているサラブレッドがいることも、絶対忘れないつもりです。そして、できるだけ安全な競馬が行われることを切に願います。
関係者の方々、御悔やみ申し上げます。そして、誰より、サラガドゥーラ号、安らかにお眠り下さい…。
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イチコさん
後少しですが…最後まで続きを…
目の前の馬さんを私なりに精一杯可愛がり、悔いのないように愛して日々を過ごしていきたいです。。
長々失礼しましたm(_ _)m -
イチコさん
PRO-BOSSさん、はじめましてm(_ _)m
よろしくお願いします!
やっと出走という直前にそのような痛ましい事故があったなんて知りませんでした
しかもそんな悲しい事故が度々ある…あってはならないと思います。
競馬とは馬の存在なくして成り立たないのですから、JRAはもっと大声で馬の可愛さ、賢さ、命がけでの競争であることを語ってもいいのではないでしょうか?
人間は様々な立場があり、都合があり、生活がありますから、守るべきこともあるでしょう。
でも、サラブレットは使命を知らずにただ、生まれてきたただけです。
「経済動物だから、仕方ない」私はそう割り切れない。でもその考えに寄らないと張り裂けそうになる時があります。
日本人は、日本の技術は必ず解決策をつくりだせると信じたいです。
一頭でも幸せな一生を送れますように…
めぐり合えた目の前の馬さんを私なりに精一 -
イチコさんがファイト!と言っています。
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イチコさんがいいね!と言っています。
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PRO-BOSSさん
>>マル優さん
こちらこそよろしくお願いします。ゲートボーイは欧州やアメリカの競馬で見られる、ゲートの間に騎手以外の人が入り、発走まで馬を落ちつかせる役目の人のことです。動画サイト(youtubeなど)で凱旋門賞を見ると、ゲートに人がいるのがわかるはずですよ! -
PRO-BOSSさん
たくさんの方からのコメント、いいね!ありがとうございます。このサイトに来てびっくりしました。ただ、その反面、私と同じような考えをお持ちの方がたくさんいるのだと改めて実感しました。サラブレッドはお金を生む道具ではなく、命あるものだと、JRAの上層部や事務方にいる人に分かってほしいものです。
みなさんのすばらしいアイデアやサラブレッドに対する愛情を感じて嬉しくなっています。「馬券で儲けた」とか「応援してる馬が勝った」ということも、競馬の楽しみの一つであると私も思います。ただ、競馬に関わる人、観る人、すべての人がサラブレッドの幸せを第一に考える土壌が、日本の競馬界にもっともっと広まれば良いなと、切実に思います。 -
まめこさんがいいね!と言っています。
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ポニーと小鳥さんがいいね!と言っています。
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キセル予告さん
ごめんなさい、前の投稿が文字数オーバーの為
切れていました。続きを・・・。
コースの高速化、ゲートの改良、帯同馬の同行etc。
馬を落ち着かせて、ゲート入りをスムーズに行うことは
今からでも出来ると思います。JRA、関係者次第ですが。
現に、帯同馬の同行は、欧米では行われていますし・・・。
少なくとも、入れ込んだりして、ゲートでのアクシデントには
効果があると思います。
あとは、高速馬場・・・コースレコードが頻繁に出て
ファンは元より、関係者に何がプラスなのか?
理解に苦しみます。 -
マル優さん
PRO-BOSSさん こんにちは。おじゃまします。おじゃましても良いですか(^^)
今年3月シンボリベローチェがゲート内で暴れ 脳震盪で倒れ その後 登録末梢になりました…ダメだったのでしょうか?スペシャルウィーク産駒だったのでずっと気になってました。
それからゲートボーイとはどういったものなのでしょうか?無知ですみません。
サラガドゥーラの死を無駄にはしたくないです。
みんなが安心して観られる、馬に優しい競馬になったら良いのにと思います。
…馬だけじゃなく生き物と関わることは、難しい事ですね。