あなたの夢は？by杉本清氏

　今週末は、上半期を締めくくるグランプリ、宝塚記念ですね。

　私にとって宝塚記念は思い入れのあるレースです。

　1998年。最速の逃げ馬と呼ばれたサイレンスズカが、唯一制したＧＩレース。鞍上は、主戦武豊(上村騎手との噂も！？)が、お手馬エアグルーヴに騎乗する関係で、南井騎手に。いつもよりは、後続を引き離した逃げにはなりませんでしたが、完勝。そして、この勝利が最初で最後のＧＩ勝利になってしまったんですよね…。

　1999年。私の大好きなグラスワンダーが、安田記念での敗戦後、必勝を懸けて的場均騎手と臨んだレース。そして、最強世代と呼ばれた中の、スペシャルウィークとの初対決。この頃は、マル外馬が出走できないレースがたくさんあったので、ＧＩで活躍していた同級生の両馬であっても、こんなことが起こったのでしょうね。この２強対決が行われる一方で、私の生活は荒みきっていました。そんな頃の宝塚記念。
　体調も万全ではなかったグラスだが、スペシャルウィークを並ぶ間もなく置き去りにする。(スペシャルファンの方、スミマセン。)敗戦や怪我など、大きな挫折を繰り返しながらも、何度でも立ち直るグラスの姿を見て、大号泣したのを覚えてます。
　あれから少しずつですが、私の人生も良化している気がします。グラスほど劇的にではないですが…。

　2011年。12年の時を経て、グラス、スペシャルの仔達が、まさに文字通り、雌雄を決する戦いを繰り広げる。奇しくもその順位は12年前と同じものに。１着アーネストリー(父：グラスワンダー)、２着ブエナビスタ(父：スペシャルウィーク)…。『2.10.1』という驚愕のタイムとともに『レコード』の赤い文字が掲示板に浮かび上がる。(武豊騎手曰く、この日の阪神競馬場の馬場は良馬場でしたが、内ラチ沿いはボコボコで、良い状態ではなかったそうです。)

　そして、2012年。今年も良いレースを見せてくださいね！お馬さんたち！！