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2016/03/25 22:43
サンデーサイレンスとHaloクロス
Devil's Bagやサザンヘイローや
ロージズインメイとは一線を画す斬れを
サンデーサイレンスが伝えたのは、
父Haloの軽いスピードを母Wishing Wellのハイインローと
米アウトサイダー血脈で斬れに転化させていたからで、
だから孫の代でHaloをクロスすると
Halo的なフワッとした軽さに戻しているような効果があり、
ヴィクトワールピサ、ロジユニヴァース、
ダノンシャンティ、サンディエゴシチーなどなど、
サンデー系のHaloクロス馬は
総じて斬れというより機動力に長けた脚質になりやすく、
タメてズバッと斬れるのは
母父がDarshaan系で
Millicent≒Mill Reef4×5を持つダノンシャンティぐらいです。
(そのダノンにしても、
アンカツさんは動きたいときに動ける機動力十分な馬だと言っていた)
ディープインパクト産駒においても、
ダノンバラード(Halo≒Sir Ivor3・5×3)や
フレールジャック(Halo≒Sir Ivor3・5×4)の
内回り小回りでのスムーズな追い上げをみると、
Halo≒Sir Ivorの継続クロスを配合のメインにすると
機動力で走る馬になりやすいという傾向は感じられます
ヴィルシーナも
母父にMachiavellianが入ってHaloクロスで
内2000mを小賢しく捲って勝つのは、
これはやっぱりダノンバラード的というべきで、
むしろ外1800mでズバッと斬れなかった後の内2000mでこそ
狙うべき馬だったと。
もちろんジョワドヴィーヴルのように
ナスキロを配合のメインにするとストレッチランナーになりやすく、
たとえばディープ×Caerleonは東京+外回りで[11.3.4.6]、
中山+内回り+小回りで[1.4.2.7]、
つまり内回り小回りで最初に勝ったのがジョワドヴィーヴルだったのです
そんなわけでディープ産駒の場合は、
まず配合的にHalo≒Sir Ivorがメインなのかナスキロがメインなのか、
そしてそれがどの程度発現しているのかを押さえたうえで、
Halo的な馬ならば内回り、ナスキロ的な馬ならば外回りで
力を込めて買えばいいのではないか…と。
その傾向を先取りしていたのが阪神内2000mで
2歳の中距離チャンピオンを決めるラジオNIKKEI杯で、
ロジユニヴァース(Halo3×3)、
ヴィクトワールピサ(Halo3×4)、
ダノンバラード(Halo3×3)と、
3年続けてHaloクロス馬が勝っています。
以上、望田潤氏「血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog」より一部抜粋
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo
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出資馬の配合や新種牡馬の可能性を考える上で
血統表内における「サンデーサイレンス」の立ち位置と
他の血脈との関係をどう判断するかという観点において
まずはサンデーサイレンスとHaloの関係性(と他との違い)を
しっかり理解、認識しておく必要があると思い
個人的に整理したのです。