種牡馬トランセンドってアドマイヤドンっぽい…

昨年デビューした新種牡馬の1頭で
2011年のフェブラリーS優勝馬トランセンドが
地味ながらも成功の兆しを見せていますね。

2013年よりアロースタッドにて供用。
種付料は、初年度より50万円（受胎条件）のまま。

種付　数　登録
2013　64−42頭（現3歳、中央出走17頭で勝ち馬9頭）
2014　52−32頭
2015　32−18頭
2016　80

産駒の評判が良かったのでしょうか
昨年から種付数も盛り返してきており、
さらに初年度産駒の活躍もありますから
今年は100頭超えもあるのではないでしょうか。

元来、ドバイワールドCの2着馬ですから
このぐらい当然といえばそれまでですが
ダートの逃げ馬的なイメージが強すぎて
案外、見過ごされてきた感じですね。

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トランセンドの血統を大雑把にまとめると
Bushel-N-Peck≒サニースワップス 3×3 で
Hyperion＋Son-in-Lawの継続クロスの塊。

Hyperionの影響が強い分、
持続力や粘り強さで前に行って頑張る競馬が持ち味。
（＝フェアリードール一族のような感じ）

反面、しなやかさや器用さに欠けるので
特に軽い芝での瞬発力勝負は苦手。

ゆえに自身の良さを活かしつつ、
無いものを補う配合を考えるとすれば
まずはHyperion＋Son-in-Lawをさらに継続しつつも
ポイントは、ワイルドラッシュの母Rose Parkにある
DroneとBuckpasserの強化（機動力）でしょう。

以下、中央勝ち馬9頭の検証です。

● … Hyperion＋Son-in-Lawの継続
■ … Drone（≒Sir Ivor、Red God）
□ … サンデーサイレンスなどHalo（相似の血統を含む）
▲ … Buckpasser

ミキノトランペット … ●■□▲
フリーフリッカー … ●■▲（Drone≒Weekend Surprise）
テイエムチェロキー … ●□▲ （母父スペシャルウィーク）
ワイドコマンダー … ●□▲（母父スペシャルウィーク）
リオファンク … ●■□
ドリームアロー … ●□（Halo 4 x 5）
ヤマトワイルド … ●□（Wild Againとアグネスタキオンのニックス！）
パレスハングリー … ●▲
エルヴス … ●（Tom Foolを継続、Special内包）

ミキノトランペットは、
ダートのスピードがあって
しかも馬格もあるのでそこそこ出世すると思う。

個人的には唯一、芝1800ｍを勝った
フリーフリッカーの配合が面白いと思います。

●■▲の三拍子が揃ったのを前提に
恐らくは、米血の濃いカリズマティックに
トニービンのHornbeam（NasrullahとHyperionの組み合わせ）を
テスコボーイ、Blushing Groomで継続したのが奏功したのでしょう。

こういう配合のひと手間で
トランセンド産駒から
芝適性（瞬発力、末脚の斬れ）のある一流馬を
輩出することも可能だと思うのです。

イメージとしては、
アドマイヤドンに近い感じ。

そういえばコパノリッキーも
母がティンバーカントリー×トニービンかぁ〜。

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で、ふと思う明後日のフェブラリーS

ゴールドドリームって
コパノリッキーと同じベクトルの配合。

Special 4×5 に Cox's Ridge の Hyperion＋Son-in-Lawで
後続の追撃をしぶとく凌ぎきれないか注目したい。

◎　ゴールドドリーム
〇　ノンコノユメ
▲　ホワイトフーガ
△　デニムアンドルビー
△　コパノリッキー
△　ベストウォーリア
△　エイシンバッケン

過去の傾向を見ても良馬場なら
差しよりも先行有利なのが
「東京・ダ1600ｍ」のフェブラリーSでしょう。