スクリーンヒーロー産駒のダート適性

種牡馬スクリーンヒーローの
2017/6/4までの産駒成績を見ると
芝では541出走44勝に対し、ダートでは384出走38勝で
勝率を見る限り、ダートの方がいいのです。
（出走数が増えれば自然と勝率も下がるというのもあるが…）

恐らくは父グラスワンダーのAmerifloraに対して
母方に呼応する血脈がある場合に
ダート寄りに傾く可能性があるように推察します。

特にDanzigのパワーと機動力を刺激するような
NureyevとかLyphardみたいな
Hyperion＋Son-in-Law（〜Fair Trial）の継続は
ダート適性を高める可能性十分と
考えてもみてもいいのではないかと。

なのでサンデーサイレンスも
祖母Mountain FlowerがHyperion＋Son-in-Lawだから
サンデーサイレンスのクロスでダート馬になるというのは
一定の理解はできるのです。

無論、スクリーンヒーロー自身が
Roberto＋（Danzig×ノーザンテースト）ですから
基本的にパワフルなのは当然かもしれず…

モーリス　…　Northern Dancer 5＊5×4＊5
ミュゼエイリアン　…　Northern Dancer 5＊5×6＊5＊5
プロトコル　…　Northern Dancer 5＊5×3＊5
クライスマイル　…　Northern Dancer 5＊5×5＊5
デルマアラレチャン　…　Northern Dancer 5＊5×5＊4
ノースヒーロー　…　Northern Dancer 5＊5×6＊6
シゲルウシュウ　…　Northern Dancer 5＊5×4＊5
ゴールドシェンロン　…　Northern Dancer 5＊5×5＊6

Northern Dancerのクロスが多いタイプは
ダートでも結構やれるような気がします。

いずれにせよスクリーンヒーロ―って
本質的にはやっぱりRoberto系というくくりで
パワー主体の種牡馬として捉えた方が良さそうで
ゆえに馬格のない産駒は
それほど活躍できていません。

一方、芝の適性があると
それこそモーリスのような
スーパーホースが出るという感じで
あとは芝適性のスイッチを入れる要素とみられる
ダイナアクトレス（〜モデルスポート）を
如何にして掘り起こすかが配合の妙なんでしょうね。

なのでモーリスから
もの凄いダート馬が出る可能性も十分かと…。