新種牡馬の見極め　〜　ビッグアーサーよりハクサンムーン推し

産駒がデビューする前の種牡馬の良し悪しを
血統的観点で見極める際に
現役時の競走成績と
その実績を裏付ける血統背景を前提に
産駒への遺伝の可能性を想定するのが
一般的だと思うのですが、
難しいのは期待している血統（配合）が
果たして産駒にも遺伝してくれるかということ。

こればっかりは
産駒がデビューしてみないとわかりません。

一方、ラフィアンなどで
長年一口出資馬の種牡馬の取捨をしていると
マイナー種牡馬に出会うことが多く
その経験則で重視していることがあります。

「種牡馬の母系」

繁栄している母系から
出た種牡馬であるかどうか。

繁殖牝馬が生涯に生産する仔は
種牡馬に比べると圧倒的に限られています。

その少ない産駒（や母系）から重賞勝ち馬を
何頭も輩出するというのは
確固たる良質な血統背景と遺伝力がないと
なかなか成しえないことだと思うのです。

栄えていない母系から
突然変異のように出現した種牡馬は
恐らく父の影響力が強いと思われますが
いざ種牡馬になれば
父の影響力は一代薄まりますし
加えて母系の弱さ（弱点）を遺伝する可能性もあります。

それは例えば母の父がマイナーな種牡馬と
同じような印象です。

日高の主力種牡馬となった

マンハッタンカフェ
ステイゴールド
スクリーンヒーロー

や最近頭角を現しつつある

リーチザクラウン（社台SSに行きましたが…）
ストロングリターン

どの種牡馬も
母系はとても繁栄しています。

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来年から種牡馬入りするビッグアーサーが
サクラバクシンオーの後継種牡馬として
期待されているようですが
母系を見る限り個人的にはやや懐疑的です。
（グランプリボス、ショウナンカンプも同様）

サクラバクシンオーらしい遺伝を期待するなら
ビッグアーサーよりも
ハクサンムーンの方が可能性は高いと思うのです。

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で、それよりもパドトロワ、面白いと思います。