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2018/05/05 15:47
Scat Daddy 〜 Mr. Prospector 31.25%
この週末は
日米でScat Daddy産駒の走りに注目しています。
ケンタッキーダービー
・Mendelssohn
・Justify
NHKマイルC
・ミスターメロディ
ムーアは
ディープインパクトのSaxon Warriorではなく
Scat DaddyのMendelssohnを選択しましたね。
結果次第では
Scat Daddy系への生産界の注目が
一段と高まるように思います。
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Scat Daddy(2004-2015)
現役時 9戦(5.1.1.2)
フロリダダービー(G1)、シャンペンS(G1)、
サンフォードS(G2)、ファウンテンオブユースS(G2)
2007年のケンタッキーダービーは、3番人気で出走し18着。
(1着ストリートセンス、2着ハードスパン、3着Curlin)
レース後、屈腱炎を発症し引退、
Ashford Stud(Coolmoreの北米拠点)で種牡馬入り。
2015年に急死し、2016年産(現2歳)がラストクロップ。
https://coolmore.com/farms/america/news/scat-daddy-2004-2015
Coolmoreは既に2頭の後継種牡馬を導入(2018種付料)
No Nay Never(25,000ユーロ)… 2015年より供用
Caravaggio(35,000ユーロ)… 2018年初供用
Sadler's Wellsやデインヒル(Danehill)内包牝馬との
配合を見据えて
Scat Daddy系の擁立に本腰を入れているようで
Mendelssohnも恐らく種牡馬入りするでしょう。
血統的な特徴としては
Mr. Prospector 4×2 31.25% が際立ちます。
全体的には
Yarn≒Love Style 3×1(Mr. Prospector×Nijinsky)
Storm Cat≒Narrate 3×4(父系)
といった感じ。
ミスプロとボルキロのクロスを
Nijinskyが支えて
如何にも北米パワーのスピード感あふれる配合ですが、
Hawaiiのような異系も内包し、
Urbinella≒Nato 6×6 が
種牡馬としての底力じゃないかと推察。
ちなみに北米の名種牡馬 Tapit も
Mr. Prospector 3×4
Nijinsky 5×3
Secretariat≒Narrate 4×3
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こういう血統の種牡馬が結果を出し、
Coolmoreのような世界的な巨大ブリーダーに
重用されるということは
生産界のトレンドにも
大きな影響を与えると思います。
日本でも一時期、Mr. Prospector系種牡馬が
多く輸入されましたが
その後、サンデーサイレンス
そしてキングカメハメハの出現で
その役割が一気に集約され、
それ以外のMr. Prospector系は
ダート、短距離専用に…。
その結果、日本では
Mr. Prospectorの影響力(スピード)が
後退しつつあるように感じます。
キングカメハメハ産駒を見ても
Mr. Prospectorクロスの活躍馬は僅少。
レイデオロ Mr. Prospector 3×4
レッツゴーターキン Mr. Prospector 3×4
今後、キングカメハメハ牝馬もしくは
ディープキンカメ、キンカメディープ牝馬が増えたとき
どういう種牡馬を導入すべきなのかを考える時の
ヒントになるのではないかと…。
ロードカナロアやルーラーシップでは
キンカメクロスが濃いですよ (+_+)