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2018/06/12 00:39
ラフィアン・ウインの不振を考える
今年のラフィアン・ウインの不振はちょっと酷い。
それも今年だけ?っていうような
内容ではないように思う。
生産規模の劣るCVF=ウインは
言うまでもありませんし、
ラフィアンも勝ち数はほぼ前年並みですが
内訳を見ると障害5勝、地方1勝で
中央平地では23勝しか挙げていません。
それだけ社台さん(特にノーザンF)が凄いのか…。
で、過去5年の
社台グループの勝利数をご覧ください。
左から年度、
ノーザンF、社台F、白老F、追分F、レイクヴィラF、合計という順です。
2017 … 592 308 108 46 20 … 1074(−15)
2016 … 589 326 116 37 21 … 1089(+11)
2015 … 547 367 114 30 20 … 1078(+32)
2014 … 465 380 147 48 6 … 1046(+106)
2013 … 377 383 138 37 5 … 940
キャロットバブル元年だった
2014年の勝利数急増は
ノーザンFの貢献(前年比+88勝)が大きく
逆に2015年から社台F、白老Fがジリ貧状態。
とはいえ全体では、この3年ほぼ横ばい。
まさにグループ内競争状態です。
という前提で
ラフィアン・ウインの不振を考えると
これは社台云々ということではなく
日高の他の生産牧場に
勝てなくなってきているということではないかと。
恐らくはここ数年、セリ市場の活況で
外部からの仕入れが難しくなったことと
自家生産においても
主力のアイルハヴアナザーの不振が
痛手だったというのは言うまでもありません。
しかし個人的には
ここ数年の新種牡馬導入ラッシュで
これまでの
サンデーサイレンス=社台SS一極集中が崩れて
日高の種牡馬のポテンシャルが
上がりつつあるのではないかと思う次第。
一方、ラフィアン・ウインにしてみれば
ステイゴールドという
大きな柱を失った今だからこそ、
今まで以上に生産馬の配合を考えていかないと
品質を維持していくのはかなり厳しいかと。
スクリーンヒーローは、
Roberto系という部分もあってか
ステイゴールドよりも歩留りは悪いように思います。
ではゴールドシップ頼みなのか…。
そんなことより繁殖牝馬の更新が急務でしょう。
BRFグループの重賞勝ち馬を見ると
やはり母の年齢がせいぜい10〜15歳で
第5仔までに集中しています。
そこが勝負のタイミングでしょう!
以前なら惜しまずブライアンズタイムなり
ステイゴールドを投入したはず。
じゃぁ〜、今なら
どの種牡馬を選択すべきなのか?
昔はオカノブルー系からの
いい繁殖牝馬が多数いましたが
その後、自家の失敗種牡馬を配合し続けた結果、
今では見る影もありません。
競馬は確率の世界だからこそ
僅か1%の差でも結果は大きく異なります。
そこが配合を追求する根拠でもあるのです。
下手な鉄砲は当たりません!
それに騎乗依頼にしても
やれ主戦がどうのこうの…と言ってられる状況なのか?
勝率の差なんて上位騎手以外はほんの僅か。
逆に上位騎手との差は…。
ウインの今年の中央3歳未勝利5勝のうち
3勝は外国人騎手鞍上というのをよく考えるべき。
(しかも2勝はテン乗り)
牧場の現場スタッフは
よく頑張っていると思いますよ!
古馬が勝つというのはその成果です。
-
>>Tourbillonさん
岡田繁幸氏の全盛期は
それなりに確固たるポリシーもあって
それに基づく結果も出ていましたから
それはそれで個性的でよかったと思いますが、
もう世代交代もしたわけですし
一度ニュートラルに
現状を見直してもいいように思うのです。
特に「相馬眼」だけは
個々に備わった特別な才能だと思うので
親子でもかなり感覚は違うのではないでしょうか。 -
>>広瀬北斗さん
近年、種牡馬のサイクルは短くなりつつありますから
ホームランでも
逆転満塁サヨナラホームランぐらいじゃないと
現状を打破するのは難しいでしょうね(=無理)
>レイクヴィラは社台系
厳密には違うかもしれませんが
実質的にノーザンファーム系という認識です。 -
>>セキゴンさん
社台に限らず大手の生産牧場の活躍馬のほぼ半数は
外国産の繁殖牝馬の産駒といっても過言ではないかと。
もう種牡馬の力だけでは太刀打ちできない時代かも…。
無論いい繁殖はなかなか手に入らないのはわかりますが
現状のままではジリ貧だと思うのです。 -
>>勝っても負けても虎命さん
私はラフィアンからの新参(辛酸?)者なのですが
ウインもキャロットやシルクのように
社台グループから募集馬が供給されていたら
今頃どうだったでしょうね…。 -
トキノナミダさんがいいね!と言っています。
-
種牡馬は照哉御大に頭を下げて、社台SSの馬を使わせて貰えば良いと思います。
シンジケートの段階で気に入った馬がいれば、いっちょかみさせて貰うのも良いですし・・・
実際はいろいろとあるのでしょうけれど。 -
まずは繁殖牝馬の整理と入れ替えだと思いますが、今まで着手しないところを見ると、何か理由があるのですかねぇ?
あれだけ特異な相馬眼とセレクトで2億近い馬を購入するキャッシュ・フローがあるのですから、海外・国内を含め、リーズナブルで良質の繁殖を揃える事は不可能ではないと思うのですが・・・
「生産馬の質の追求」に舵取りを変更する事は出来ないのでしょうか?
ホエールの仔も良いですが、まずは繁殖ですよね。
種牡馬を追求する総師の気持ちもわかるのですが。 -
広瀬北斗さん
なかなか種牡馬でホームランと言うのは難しい様で…
レイクヴィラは社台系になったのですね。 -
セキゴンさん
ウイン、ラフィアンともに募集馬のレベルが社台系のクラブと比較してかなり落ちる印象です。
繁殖の更新で自家生産馬のレベル向上が急務だと思います。 -
セキゴンさんがいいね!と言っています。