栄光より世界へ向かえ！

現在の日本のクラシックを担う現役種牡馬トップスリーの
ディープインパクト、キングカメハメハ、ハーツクライのうち
（そして他界してしまったステイゴールド）
後継を残すであろうと目されるのは
今のところキングカメハメハのようで
実績的にも一歩飛び出した印象。

先日のセレクトセールを見ていても
ルーラーシップやロードカナロア
そしてドゥラメンテの初年度産駒は
なかなかの人気と価格だったように思えます。

そんな中で注目したいのはトゥザワールド。

全兄トゥザグローリーの初年度産駒が
今年デビューを迎えていますが
現役時の実績や潜在能力は
明らかにトゥザワールドの方が上でしただけに
日高供用の種牡馬として
リーチザクラウン級（かもっと上）の
出世の可能性も十分。

この馬の2000ｍでの強さは
（特に機動力や粘着力は…）
種牡馬としての長所でしょうし、
距離延長のダービーや有馬記念でも
大崩れしなかったところは
能力の絶対値の高さでもあるように思います。

菊花賞で負けたのは
今の時代、種牡馬としては度外視してもいいかと。
やはり種牡馬としての王道は2000ｍでの強さです。

個人的には
クロスが煩い感のあるリオンディーズよりも
結果を出すのではないかと睨んでいます。

ちなみに種付料は
初年度の2016年よりずっと30万円（受胎条件）

前述の2018セレクトセールに上場された
初年度産駒2頭は、

牡　グリューネワルトの2017（スペシャルウィーク）
…　4,100万円（里見美惠子氏）

牝　ギャラリートークの2017（ブライアンズタイム）
…　1,500万円（成塚清志氏）

この価格で売れるなら美味しい種牡馬です。

一方、初年度産駒84頭のうち35頭が
8月のサマーセールに上場されるようで
今のところ今年の注目はこれじゃないかなと…。

以下、上場予定馬（■は牡馬）

2018 セレクションセール（7/17）
ゴシップクイーンの2017（フレンチデピュティ）■

2018 サマープレミアムセール（8/20）
エスワイジュピターの2017（タイキシャトル）

2018 サマーセール
8/21
ホクセーメジャーの2017（ダイワメジャー）
マリアンヌカフェの2017（マンハッタンカフェ）
マキノチーフの2017（チーフベアハート）■
ローレルオードリーの2017（コマンダーインチーフ）■
サマーコードの2017（スターリングローズ）■
ダービーズポケットの2017（ジャングルポケット）■
ツーツーエイプリルの2017（グラスワンダー）

8/22
ネオイユドゥレーヌの2017（ホワイトマズル）■
ボンナターレの2017（フジキセキ）
マルターズガールの2017（ボストンハーバー）
エルトベーレの2017（Lion Heart）■
カイアナイトの2017（シンボリクリスエス）
グロリエッテの2017（アドマイヤムーン）
ゴールドエンジェルの2017（クロフネ）
カワカミリバティーの2017（スタチューオブリバティ）■
スズノエミーの2017（クロフネ）■
シルクアワードの2017（スピニングワールド）■
スペシャルウィッチの2017（スペシャルウィーク）
タイキプレリュードの2017（Cozzene）

8/23
ビッグキャンドルの2017（シャーディー）■
ヒトリシズカの2017（シンボリクリスエス）
ホワイトハートの2017（ホワイトマズル）
ミヤビオウカの2017（ジャングルポケット）
セクシーウィンの2017（ミュージックタイム）■
トウバレリーナの2017（マンハッタンカフェ）

8/24
ヒシイサベルの2017（キングヘイロー）
ブルーライトクロスの2017（ファスリエフ）
プロミスウェルの2017（シンボリクリスエス）■
コロニアルディーバの2017（コロニアルアッフェアー）■
シュガークラフトの2017（ペンタイア）■
スカイトウショウの2017（ハウスバスター）
チャームラブの2017（フレンチデピュティ）
チョコダイスキの2017（アグネスデジタル）
チーフザムーンの2017（チーフベアハート）

配合的にはナスキロがないので
そこを補うというのが一見、定石のようにも思えますが
それではこの種牡馬の良さである
HyperionとLady Jurorのクロスによる
粘着力と機動力が中途半端になりかねない懸念も。

配合の見極めがなかなか難しそうです (-ω-)