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2018/08/24 12:22
Colinのクロス、Alsabのクロス
今年の
日本ダービー馬とジャパンダートダービー馬の
血統的な共通点のひとつ。
ワグネリアン Alsab 7×7(ブロードアピール内)
ルヴァンスレーヴ Alsab 8×8
Alsabの祖祖父は
15戦無敗で1907-08年の年度代表馬Colin
米血スピードの主流Domino〜Commando系としては
唯一父系が残った系統。
Alsabは、プリークネスSなど51戦25勝ですが
それよりもColin系(いやDomino系)を
唯一父系として現代に残した功績の方が大きい。
その活力源と見られるのは
Colin≒Verdure 3×3
というニアリークロスを軸とした
Fair Play 5×2
Bend Or 7・7・4×6・5
St. Simon 5×4
という多重クロスでしょう。
http://www.jbis.or.jp/horse/0000335042/pedigree/
Colinといって思い浮かぶのがStymie
(=サンデーサイレンスの母父母父)
(=Caerleonの母母母父)
Colin 3×5(母系)
Commando 5×3・6
Broomstick 4×4
Man o' War 3×3
Colinクロス持ちでしたね。
サンデーとAlsabとの関係は
興味深いところです。
閑話休題。
Alsabの直系は
Ack Ack〜Broad Brush
と続いていますが、
Ack Ackでナスキロ
Broad Brushでナスペリオン
(とCherokee Rose=How 3×5)
という配合で
サイアーラインを伸ばしており
ここは配合の定石として
記憶しておくべきかと。
また、その過程で
自身にはなかったスピードの祖
Sundridge
を重点補強したところも
留意しておきたいところです。
(cf. Blue Larkspur)
- - - - - -
Alsabを内包する主な馬として
Seattle Slew(母母母父Alsab)
リアルシャダイ(母母母父Alsab)
この2頭を内包する主な馬は
ルヴァンスレーヴ
シングライクバード(〜シングウィズジョイ)
ローズプリンスダム
スズカコーズライン
Alsabクロスを内包する牝馬は
いい繁殖牝馬になるかもしれませんね。
リーチザクラウンやエスケンデレヤの
配合馬の選択の参考になるかな!?
一方、Ack Ack〜Broad Brushを参考に
AlsabとCherokee Rose=Howの組み合わせ。
ワグネリアン
コパノリッキー
コパノチャーリー
シングウィズジョイ
アドミラブル
クイーンマンボ
こういう隠し味的なクロスって
当たればでかいんじゃないかなぁ〜と思う次第。
一口出資では勝ち上がりも重要ですが
その上で重賞級の一発大物という配合の「何か」を
見出すことこそが醍醐味だと思うのです。
-
>>アゴ太郎さん
シンボリクリスエスやA.P. Indy経由で
Seattle Slew持ちの繁殖牝馬は今後増えると思うので
ワグネリアンの種牡馬的な価値は興味深いところです。 -
>>アゴ太郎さん
Colinは受胎率が悪かったようで
産駒が少ないようですが
父系を存続させる力が何だったのか
というのを考えるのはいいかと思いました。
(Buckpasserのように…)
で、Broomstickまで触れると
Elfは無論、HamburgとかBlack Toneyとか
きりがないので止めました。
望田氏でお馴染みの
EightThirty≒WarRelic≒GoodExampleも
Fairy Gold絡みですよね。
非Dominoとの配合の妙も興味深いところです(^^)
ロージズインメイとか…。
Alsabは、Colin系とはいえ
別の付加価値を持った
個体じゃないかと思うのです。
で、その組み合わせが主流に近かったからこそ
父系を延ばせたのではないかと思う次第。
そういう発想で現代の「Alsab」を
見出したいものです。 -
アゴ太郎さん
これは名配合。
指摘されてない部分として、Broomstickのラインにも隠し味が含まれています。
Broomstickの母Elf≒Fairy Goldは豊かなスピードを連想させるし、父母母Albia≒Himyar(Dominoの父)も指摘されたColin≒Verdureを強化するものでしょう。
そう考えると、Alsabの母Winds Chantの名配合に、さらに累進させたニアリークロスを重ね、相似配合でまとめたと表現できるのではないでしょうか。
派手で大味に思えるけど、出汁もしっかりとれてます、という配合で面白いです! -
父カネツクロスさんがいいね!と言っています。
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セキゴンさんがいいね!と言っています。