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2018/11/21 10:48
カプリの先行を支えるHyperion、Donatello、Son-in-Law
サンデーサイレンス時代を経て
日本馬が強くなったと言われて久しいですが
オルフェーヴル引退後、
日本のトップクラスの地盤沈下は
年々、着実に進んでいるような気がします。
2005年のアルカセット以降、
外国馬の低迷が続くジャパンカップですが
ここ10年の来日馬達は
決してカルティエ賞やエクリプス賞レベルの
「国際G1」馬ではなかったですし、
日本馬もサンデー系全盛期の最強布陣で
ホームコースの地の利を最大限活かし、
迎え撃っていたように思うのです。
しかし昨年の「アイダホ5着」で
目が覚めた気分です。
ハイランドリールの全弟とはいえ
入着はないだろうと思っていましたから…。
(=日本馬はそこまで弱くない…)
アイダホを物差しに考えれば、
再び外国馬が
上位に食い込む時代が始まる予感がします。
そういう観点での今年のJC外国馬で
注目は言うまでもなく カプリ Capri でしょう。
https://www.jbis.or.jp/horse/0001293618/pedigree/
レース実績は
アイダホより間違いなく格上ですし、
オブライエン師×ムーア騎手という
アイダホと同じ「国際G1級」のコンビ。
脚質は先行タイプで
2018凱旋門賞ではスタートから二番手をキープし
エネイブル Enableには交わされましたが
残り100mまでは
あわや2着に粘るかというレース。
続く英チャンピオンSは明らかに距離不足な印象。
2018凱旋門賞5着
↓
https://youtu.be/q7Woc7CvYeA
日本の高速馬場への対応には未知ですが
血統的には、Urban Seaを異系とした
3/4 Northern Dancerと実に堅実で美しいパターン。
父系 Sadler's Wells
母父 Anabaa
はトレヴ Treveと同じ。
母父Anabaaは英ジュライCを勝った
Danzig系のスプリンターで
「父中距離×母父スプリンター」
という組み合わせは
それこそキタサンブラックや
ジェンティルドンナと同じベクトル。
配合の各論では、
Acropolis、Aureole、Alcide、Fair Alyciaの
・Hyperion
・Donatello
・Fair Trial・Aloe〜Son-in-Law
という抜群に鋭い脚はないが粘着力と成長力に富む
三位一体の組み合わせのクロスが
Sadler's Wells、Danzig、Lyphardを支える
頑強な底力、そして何より
3歳から4歳での「成長力」は侮れない。
で、あの先行力は「Aureole魂」の賜物か…。
むしろ軽い高速馬場でこそ
キタサンブラックやエピファネイアのように
その真価を発揮するのではなかろうか。
(JCは先行馬有利の傾向も…)
迎え撃つアーモンドアイは
オークス以外、2000m未満では
ほぼ後方からの差しの競馬で
中距離・好位でのレース経験は僅かに1戦のみ。
ジェンティルドンナやブエナビスタ、ウオッカとは
距離適性面では、明らかに異なるタイプですし、
JCまでのレース数も少ないのが気がかりで
やはり経験不足は否めず、
その強さは認めても
絶対視はできないと思うのです。