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2019/02/26 19:25
母父ロックオブジブラルタル、俺が走る!
名馬の血統表は配合の教科書です。
たとえ19世紀のものであっても、
血統の中身が入れ替わるだけで、
名馬を生みだしたパターンは不変です。
そのパターンは現代においても古びることはありません。
ですから、過去の名馬の血統について考えることは、
配合を学ぶために大きな意味があります。
偉大な配合家が凝らした意匠に人知れず気付いたとき、
時を超えて、一枚の血統表を通じ、
その配合家とじかに対話をしたような気分になります。
まさに至福の瞬間といえます。
そうした配合的意匠は、
誰かに気付かれるのを待ちながら、
メッセージボトルのように時間のなかを漂流しています。
それを拾い上げることが血統研究家の役割です。
以上、栗山求氏BLOG
血統評論家の雑感雑記より一部抜粋
↓
http://blog.keibaoh.com/kuriyama/2010/12/hyperion-58a6.html
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Rivermanやアスワンの牝祖である
Nile Lilyの7代母Hampton Belleは、凄い父母相似配合!
↓
https://www.jbis.or.jp/horse/0000399361/pedigree/
ということは当然ですが
Hampton(=Hampton Belleの父)… Bay Ronaldの父など
Tristan … Canterbury Pilgrimの父など
Friar's Balsam … Seleneの母父母父など
とも相似な関係になるということ。
全て
・Newminster
・Stockwell(=Rataplan)母Pocahontas
・Queen Mary
・Liverpool(Friar's Balsamを除く)
の組み合わせ。
特にNewminsterとStockwell(=Rataplan)は
基本中の基本となる配合パターン。
興味のある方は
Woodbineという名牝の
血統と牝系図をご覧くださいませ。
↓
https://www.jbis.or.jp/horse/0000398352/pedigree/
もしくは
Ayrshire(Solarioの母母父、Blenheimの母母父父など)
↓
https://www.jbis.or.jp/horse/0000338621/pedigree/
これを踏まえて
Northern Dancer系の米血パワースピード馬
・Be My Guest(のWhat a Treat)
・Danzig(のAdmiral's Voyage)+Buckpasser
と交配して
ロックオブジブラルタルの誕生!
そして
母父ロックオブジブラルタルの
重賞勝ち馬7頭は母系に
Raise a Native
を持ちますが
ミッキーアイルを除く5頭は
(そのうち3頭はプラチナチャリス産駒ですが…)
スタミナのHerbager持ち
↓
https://www.jbis.or.jp/horse/0000334293/pedigree/
またジェベルムーサは、Herbagerの父Vandale持ち
Vandaleの父母母母Anchora(=Pharosの祖母)
↓
https://www.jbis.or.jp/horse/0000390614/pedigree/
で、Vandaleの父母Pladda≒Pharos
Herbagerは、Pladda≒Pharos 3×4・4
ミッキーアイルは
HerbagerをSpecialで代替と考えるべきかは、一旦保留。
もしくは、Herbagerを
ミッキーアイルの配合相手の条件とするか!?
こんなことを調べたり考えたりしていると
あっという間に夜が更けます(明けます!)
しかし私が血統をかじり始めた頃は
これをアナログでやっていたのですから
本当にいい時代になりました。
と、ともに歴史的名馬の配合家の
偉大さ、凄さを
改めて感心する次第なのです。
ダノンチェイサーなら
英2000ギニー、勝てるんじゃないか!?
(Too Darn Hotも強そうですが…)