母の父Ghostzapper

先週末のベルモントS（米G1）と同日に行われた
エイコーンS（米G1・ダ8F)を
レースレコードで勝利したGuarana（牝3）が
ニュースになっていましたが、
デビュー戦が14-3/4馬身の圧勝後、
僅か2戦目でエイコーンSを完勝というのは驚き！
（レース動画は必見かと！）

名門Three Chimneys Farmの
オーナーブリーディングホースで
4代母はニューヨーク三冠のSky Beautyを輩出した
メイプルジンスキーという所以か…。

BLOODHORSE誌関連記事（＋レース動画）
https://www.bloodhorse.com/horse-racing/articles/234121/guarana-wins-acorn-in-second-career-start

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Guaranaで血統的に興味深いのは
父がGhostzapperということ。

Guaranaの血統
↓
https://www.jbis.or.jp/topics/simulation/result/?sire=0000978108&broodmare=0001164877&x=29&y=12

Ghostzapperといえば
6.5F〜10FのG1を勝った
スピードと距離の融通性を兼ね備えた
北米屈指の名競走馬。

2006年の種牡馬入り以降、
（初年度種付料20万ドル）
米三冠を勝った産駒は居らず
ここまで期待外れな感は
正直、否めませんでしたが
Guaranaが大物になれば
改めて注目されるかもしれません。

しかし昨年の米三冠馬Justifyや
社台SSが導入した種牡馬ドレフォンの
母の父は、Ghostzapperですから
今後、日本を走る馬の血統表で
その配合を考える機会は
確実に増えてくると思います。

父Awesome Againの
Deputy Minister×Blushing Groom
という血統背景を鑑みると
恐らく母系に入って
その真価を発揮するタイプかと思われます。

加えて自身の

Vice Regent
Red God
Mr. Prospector

という組み合わせから

Mr. Prospector
Nijinsky

という組み合わせとの配合が
活躍馬には多く見受けられます。
（例えばGuaranaの4代母メイプルジンスキー）

一方、母Baby Zipは
Northern Dancer、
Mr. Prospector、
を内包せず

Relaunch（これが絶妙！）
Tom Fool
Olympia
Hawaii（≒リマンド）

といった現在の（日本の）主流血統との配合に最適な
良質の異系で固められているのがポイント。

例えば祖母Thirty Zipの
Tom Fool（〜Menow）、Eight Thirtyの組み合わせは
Storm Catの祖祖母Bolero Roseと同じですし、
Tom Fool、Hawaiiの組み合わせは
ヨハネスブルグの父ヘネシーの母Island Kittyと同じ。
（ヘネシーは、Storm Cat×Island Kitty）

そういう観点で見ると
Justifyの血統というのは
実に都合よく出会った米三冠馬らしい配合だと
感心してしまうのです。

そこでドレフォン。

最初はあまりピンときませんでしたが、
どうやら一介の短距離種牡馬じゃなさそうですね。

勘所は、Thirty Zipの継続でしょうか。
例えばダート馬なら
Relaunchあたりを意識して定石通り。

そんな感じの配合が嵌れば
少なくともヨハネスブルグや
ヘニーヒューズと同程度は成功しそうな
万能種牡馬じゃないかと…。

加えて非サンデーサイレンスとして
母系に入って相当な価値がありそうで
私なら母優先出資を見据えて
牝馬産駒への出資を考えるかなぁ〜。

ドレフォン≒マイグッドネス
↓
https://www.jbis.or.jp/topics/simulation/result/?sire=0001240055&broodmare=0001157818&x=52&y=8

2019/02/10 23:50
マイグッドネス≒レディブラッサム！？
https://user.netkeiba.com/?pid=owner_diary&post_id=1773350