4世代目の種牡馬産駒

先週のラジオNIKKEI賞を勝った
ブレイキングドーンで
ウィクトーリアに次いで
この世代2頭目の重賞勝ち馬を輩出し、
改めて見直されているヴィクトワールピサですが
この勢いは恐らく2歳世代でも続くと予想されます。

ヴィクトワールピサの種牡馬経緯
（種付年料、種付料、種付頭数、登録頭数、重賞活躍馬）

社台SS
2012　350　150　102　ジュエラー、パールコード
2013　300　149　104　コウソクストレート、ミッシングリンク
2014　300　132　86
2015　300　163　112　ウィクトーリア、ブレイキングドーン
2016　250　158　115
2017　250　125　84　　
ブリーダーズSS
2018　200　60
2019　200

ジュエラー（＝初年度産駒）の活躍で
2016年（5世代目）の種付数が多いのは解りますが
ブレイキングドーンは4世代目の産駒。

この世代はデビュー前の評判や
仕上がりの早さ、
セリ市場での実績などが認識されて
種付数が増えたと推測します。

一方、育成現場でも
3世代目までの経験の積み重ねで
産駒の特徴などを把握し、
それを4世代目に活かすことで
産駒数との相乗効果で
勝ち馬数が増える可能性はあるように思います。
（そこから大物が出るかは別として…）

特に期待が高く
初年度から種付数の多い（≒社台SSの）種牡馬で
後に成功するタイプには
そういう傾向があるように感じます。

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現2歳が4世代目（＝2013年初供用）となる種牡馬
※ 数字は4世代目に最多種付数を記録した種牡馬

ルーラーシップ　…　280
ディープブリランテ
キングズベスト
アイルハヴアナザー
スマートファルコン　…　181
ストリートセンス
フリオーソ
タートルボウル　…　100（初年度116）
トーセンホマレボシ
トランセンド　…　80
トビーズコーナー
リーチザクラウン
ヒルノダムール
エイシンアポロン
ジョーカプチーノ
オウケンブルースリ
アーネストリー　…　50
スズカコーズウェイ　…　61

タートルボウル産駒は、
既に2頭が新馬勝ちしています。
・タイセイビジョン　…　ノーザンファーム産
・エールヴィオレ　…　社台ファーム産
どちらも母父スペシャルウィーク

スズカコーズウェイも
中央ではまだ未勝利ですが
地方ではプリモジョーカーなど既に7頭が勝ち上がり。

ルーラーシップは、元々晩成傾向がありますし
スマートファルコンは
中央で2歳のダート戦が増え始める秋以降に注目でしょうね。

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現1歳が4世代目（＝2014年初供用）となる種牡馬
※ 数字は4世代目に最多種付数を記録した種牡馬

ロードカナロア
オルフェーヴル
エイシンフラッシュ
ヘニーヒューズ
ノヴェリスト
ハードスパン
モンテロッソ
ローズキングダム
ストロングリターン　…　123（種付数推移：98-107-125-123-147）
エスポワールシチー　…　123
ロジユニヴァース
シルポート

ロードカナロアは既に成功を収めているので
4世代目云々とは無縁ですが、
オルフェーヴルが
年々種付頭数を減らしているのが微妙…。
（推移：244-256-244-191-136）

この世代で際立ったのは
エスポワールシチーでしょう。
5世代目も種付数を伸ばしており、
あとは中央重賞級の産駒が出れば
さらなる飛躍も期待できそうで
配合研究の価値ありそう！
（母系からSwaps注入かな…）
今年のサマーセール上場馬は要注目か。
（一口出資では狙い目かも…）

ストロングリターンは
初年度産駒が活躍したので
5世代目も産駒数は多いですが
そろそろ正念場かも…。