スクリーンヒーローのモデルスポートは弄らない配合

スクリーンヒーローの
2020年の種付料は600万円と
日高では破格の金額ですが、
社台SSを見渡すと…。

2000
ロードカナロア
1000
ハーツクライ
700
ドゥラメンテ
600
ダイワメジャー
ハービンジャー
ルーラーシップ
キズナ
新ブリックスアンドモルタル
新レイデオロ

ロードカナロア、ハーツクライや
新種牡馬はともかく
種付料が同レベルの社台SS勢と比べると
重賞やクラシックでの活躍という観点で
スクリーンヒーローは
物足りないと感じてしまうのです。

それと距離適性。
産駒の活躍がマイル前後に集中しており、
距離が延びるともうワンパンチ足りない。

ちなみに産駒で
2勝以上、2000ｍ以上の勝ち馬は
中央勝ち馬94頭中、

ゴールドアクター
モーリス（天皇賞・秋と香港Cのみ）

このG1馬2頭を除くと

ジェネラーレウーノ（4勝、うち重賞2勝）
ウィナーポイント（3勝）
ナムラマル（2勝）
ウインスラーヴァ（2勝）

この4頭のみで
あとはほとんどが1800ｍ以下。

スクリーンヒーローの配合において
産駒に伝わるスピードの要素は
ダイナアクトレス（モデルスポート）由来の

・Nasrullah、La Troienne、
・Tom Fool≒Spring Run

というのが定説ですが、

軽快なスピードが前面に出て
グラスワンダーというか
Robertoらしい力強さや機動力が
かなり引っ込んでしまうような
気がしています。

- - - - - -

グラスワンダーの父Silver Hawkの
母Gris Vitesseは

Nearco、Durbar（〜Rabelais）、Ajax（Teddyの父）

という部分で
Robertoの母父「Nashua」っぽさがありますね。

またスクリーンヒーローは
ノーザンテーストのChop Chop（〜Flares）が
同様な血統背景でもあります。

ここでゴールドアクターを考えます。

スクリーンヒーロー配合の定石である
モデルスポートは弄らずに

母父キョウワアリシバの

・Nantallah（≒Nashua）
・Dodge Me

がNashua的で

Sweet Tooth（Alydarの母）≒Bramalea（Robertoの母）

でもあります。

また補足的ですが
祖母ブゼンフブキに
Amerigoっぽい部分もあって
大局的には
Silver Hawkの勘所を
弄っている印象です。

- - - - - -

ジェネラーレウーノは
モデルスポートは弄らずに
Alydar、Storm Bird持ち。

ウィナーポイントは
Numbered Accountが
モデルスポートに「ニアリー」ですが
Nashua 6×6
Chris Evert≒Bramaleaで
パーソロンはSilver Hawkとの相性良し。

ニアリーじゃなかったら
重賞級だったかも！？
（でも3勝は立派！）

Chris Evertの祖父The Dogeは
キョウワアリシバにもありますね。

ナムラマルは
モデルスポートは弄らずに
ノーザンテーストのクロス。

- - - - - -

ウインスラーヴァは
モデルスポートは弄らずに
Amerigo 5×6
パーソロンはSilver Hawkとの相性良し。

そして4代のシエリルが

・Nasrullah
・Rabelais
・Teddy
・Tourbillon

という組み合わせなのは興味深いところ。

同じ配合で
トラストやウインオスカーを
輩出しているのは
配合的に勘所をとらえている証しでしょう。