スマートフォン版へ

マイページ

1257件のひとこと日記があります。

<< ウインルーア、盛岡の地で待望の2勝目!... ひとこと日記一覧 ビックリシタナモー... >>

2021/10/07 13:09

ロンシャン競馬場の適性

凱旋門賞から既に4日が経過して
今さら馬場について調べても時すでに遅し…ですが
日本馬が負けるたびに繰り返される
ロンシャンの重馬場は不利問題ついて
今一度、調べてみようと思った次第。

- - - - - -

芝の生育型の違い

<ほふく茎型>
ほふく茎(と地下茎)をもち、
横方向へも広がるタイプ
→ ノシバ、コウライシバ

<根茎型(株立ち)>
地下に根茎を伸ばして増えるタイプ
ケンタッキーブルーグラス

<叢生(そうせい)型>
分げつのみで増えるタイプ
地上部が完全に枯れてしまうと
自然回復は望めない
トールフェスク、ペレニアルライグラス

- - - - - -

ケンタッキーブルーグラス(寒地型)
寒地型西洋芝の代表格
地中に根茎を伸ばして増える
発芽・初期生育も他寒地型草種に比べ遅い
播種当年は地下茎の展開が少なく、
2〜3年目以降に生育が旺盛

トールフェスク(寒地型)
寒地型草種の中では、
最も耐暑性、耐乾燥性に優れた多年草
地下茎は播種当年には発生しにくく、
展開範囲はごく狭い

・ペレニアルライグラス(寒地型)
糸くずのような地下茎が
土が見えないほど密集して草を支える
細かい目の網を丸めて、
いくつも敷き詰めたような状態(そう生型)
着地した蹄が沈み込むような感触
細かい地下茎が蹄に絡み付く

・野芝(暖地型)
地下茎が太く、がっちりした網目を形成
テニスやバレーボールに使うような
目の粗いネットがピンと張り詰められた状態
馬の蹄が着地するとはね返すような性質

札幌・函館競馬場は
・ケンタッキー・ブルーグラス、
トールフェスク、
・ペレニアルライグラス
の3種類を混生した洋芝のみのコース。

他は野芝(エクイターフなど)を使用。
オーバーシードは
タリアンライグラス(洋芝・1年芝)

ロンシャン競馬場は
主にペレニアルライグラスを使用。

芝の種類を見る限り、
ロンシャンと洋芝の札幌、函館に
大きな差はないように思う。
(野芝の他場とは違なる)

恐らく違いは
「芝」ではなく「路盤」

- - - - - -

<路盤の違い>

欧州
自然の土壌を生かしたコース
保水性が高く地形に即した起伏も存在
路盤の硬度が日本よりも低い=軟らかい

日本
水はけを重視して
地下に砕石を敷き詰め、人工的に整地
(クッション性がいい)

重馬場になるとその違いが顕著になる
良馬場なら許容範囲内?

- - - - - -

<コース起伏の違い>

ロンシャン競馬場の芝2400mは
スタート後400mは平坦が続き、
そこから600mで
最大斜度2.4度、10mの上り
さらに1000〜1600mで10mの下り
フォルスストレート250m
最後の直線533m(東京コース525.9m)
高低差10m、日本にはない勾配と
(中山でも5.3m)
緩急が要求されるコース。

ロンシャン競馬場に比べれば
日本は平坦コースみたいなもの。
ここが日本馬にとって
一番の課題ではないだろうか。

急坂の上り下りから
フォルスストレートではまだ動かずに
最後の直線533mから
一気に速いギアチェンジ
瞬発力が要求される。
(特にスローペース時の対応)

タイムの違いは
ここが主原因だと思われます。
むしろ芝や馬場は
副次的なものじゃないかと。

無論「重馬場」になれば
当然、芝や路盤の違いで、
さらに負荷が掛かることにもなる。

上記を踏まえると能力や馬場適性よりも
「頑健、精神的なスタミナ」が必要な感じで
日本ではそういうタフなレースが少ないことが
凱旋門賞に勝てない一番の要因かと。

- - - - - -

エルコンドルパサー
凱旋門賞前にフランスで3戦し、2勝、2着1回。

オルフェーヴル
2歳8月デビューから
7戦目で皐月賞、10戦目で菊花賞(3冠)
さらに有馬記念に参戦し勝利。

ナカヤマフェスタ
前走のフォア賞の重馬場勝ち時計2:35.9で2着。
同じ重の凱旋門賞の勝ち時計2:35.3
前走で重馬場を経験済み。

お気に入り一括登録
  • コウライ
  • ケンタッキーブルー
  • トール
  • タリア
  • フォルス
  • ギアチェンジ
  • エルコンドルパサー
  • オルフェーヴル
  • ナカヤマフェスタ

いいね! ファイト!

  • スイートデルマー90さん

    >>アヴェノチャンスさん

    以前は馬場適性あれば
    そのうち勝てるんじゃないかと思っていましたが
    思った以上にスタミナを要求させるコースで
    日本の馬場なら菊花賞や天皇賞(春)有馬記念を
    余裕で勝つぐらいじゃないと厳しいかもしれませんね。

    オルフェーヴルの強さを改めて実感しました。

    2021/10/07 22:30 ブロック

  • スイートデルマー90さん

    >>セキゴンさん

    やはりあの2着2回は痛恨でしたね〜。

    ナリタブライアンがロンシャンを走ったら
    だったらどうだったでしょうか…。

    キタサンブラックの全盛期でも
    瞬発力勝負になると…。

    あとエルコンドルパサーの短命も残念。

    2021/10/07 22:26 ブロック

  • スイートデルマー90さん

    >>オジョウママさん

    馬場適性はあっても
    日本の競馬は根本的に違うので
    ロンシャン向きの馬に育てるのは
    難しいような気がします。

    2021/10/07 22:22 ブロック

  • スイートデルマー90さん

    >>Rami*さん

    ありがとうございます。
    少しでも参考になれば光栄です。

    2021/10/07 22:17 ブロック

  • アヴェノチャンスさん

    こんばんは!
    詳細でためになる情報を提供していただき、有り難うございました。
    日本では道悪巧者と言われた馬でも、にわか仕立で出走した凱旋門賞は、
    なかなか通用しないと言う事が良く分かりました。

    2021/10/07 20:58 ブロック

  • セキゴンさん

    オルフェーヴルが優勝を逃したのが
    いつまでも日本馬の呪いとなっている気がします。

    2021/10/07 19:48 ブロック

  • セキゴンさんがいいね!と言っています。

    2021/10/07 19:46 ブロック

  • じゃまなかさんがいいね!と言っています。

    2021/10/07 19:34 ブロック

  • オジョウママさん

    わあ、これじゃ中々勝てないはずだ。凱旋門に勝てる馬作りをしないと。

    2021/10/07 15:52 ブロック

  • オジョウママさんがいいね!と言っています。

    2021/10/07 15:46 ブロック

1  2  次へ