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2022/06/27 12:36
ドゥラメンテが伝えてくれたもの
タイトルホルダーの
天皇賞(春)宝塚記念の二冠制覇で
春のG1シーズンは終了。
昨年の菊花賞と合わせて
阪神G13勝ですね〜。
巷ではタイトルホルダーのような
欧州的なステイヤー血統がいいみたいな
(=Motivator〜モンジュー)
コメントも散見されるのですが、
ちょっと視点がズレている気もします。
近年の欧米のG1配合を見る限り、
Northern Dancer(≒Hyperion)過多を
払しょくするため
懸命にスピード強化を図っています。
日本ではこれまで
サンデーサイレンス(≒Halo)の
軽くて爆発的な瞬発力があったので
あとはパワーやスタミナを補うだけで
お手軽にG1馬を生産できました。
例えばディープインパクトは
Burghclere(〜Highclere)という
欧州の名Hyperion血統が
土台となっていることは
言うまでもありません。
しかし血統表内でHaloが後退するにつれて
徐々にサンデーサイレンスのスピードは劣化し
ズブさが表面化するようになってきました。
こうなってくると実に難しい。
サンデーサイレンス系、
とりわけディープインパクト系が
イマイチ伸び悩んでいるのは
上記のような結果、
スピード不足な種牡馬が多いからでしょう。
(Burghclereの重厚さが強く伝わる)
一方、キングカメハメハの成功も
母父サンデーサイレンスあっての結果で
後継種牡馬の多くは
サンデーサイレンス系同様に
スピード面では物足りません。
そんな中、
今春のG1で活躍のドゥラメンテ。
残念ながら他界してしまいましたが
活躍馬の配合の中に
キングカメハメハ系の今後の道筋を
示してくれたような気がしています。
タイトルホルダー
Mr. Prospector 4×5
Mill Reef 6×4
スターズオンアース
Mr. Prospector 4×3
Mill Reef 6×7
アリーヴォ
Mr. Prospector 4×6
アイコンテーラー
Mr. Prospector 4×4
Mill Reef≒Full Out 6×5
ドゥラモンド
Mr. Prospector 4×5
キングストンボーイ
Mr. Prospector 4×3
Mill Reef 6×5
- - -
ここで考えたいのは
Mr. Prospector
Mill Reef
ポイントは
Count Fleet
米三冠馬で
北米を代表する名馬の1頭。
キングカメハメハは
Mr. Prospector、Mill Reefも含めて
Count Fleet 5・7×7
(3/4 Count Fleet)
ここにNasrullahが絡んで
キングカメハメハを
芝向きにしなやかにスピード強化。
少し話は逸れますが
Count Fleetが貴重なのは
スピードの代名詞として飽和状態な
Mumtaz Mahal(〜Lady Josephine)と同じ
The Tetrarch+Sundridgeの
組み合わせを持つということ。
(=血の飽和の弊害を防ぐ)
欧米のG1馬の多くは
既にMr. Prospectorの多重クロス(5代以内)に
舵を切っていますよ〜。
- - -
世界の配合の大局(主流)を考えると
Hyperion
これを軸とする
スタミナ、パワーに対して
Sundridge
Bend Orグループの
The Tetrarch
Orby
この3つのスピード血脈
これらの組み合わせで
様々な名馬の血統を構成しています。
しかし単なるクロスの組み合わせではなく
その特徴を引き出すための
配合のパターンを考えてこそ
名馬が生まれてくるというもの。
そこが配合の醍醐味でもあるかと。
Sadler's WellsがNureyevと違って
Galileo、Frankelへと
父系を伸ばせたのは
まずHail to Reasonと出会い
そこにMiswakiの
Nasrullahクロス+Count Fleetと
それをスムーズに組み合わせた
異系(ドイツ系)血統の賜物かと。
活躍馬の配合を考える上で
単純にクロスを探すだけでなく
配合全体のバランスの中で
その特徴や役割を
しっかり見極めないと
中には逆効果のクロスもあることを
認識しておくべきかと思う次第です。
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>>アヴェノチャンスさん
私の元POG馬エピファネイア、ポタジェは着外でした〜(+o+)
タイトルホルダーがここまで強いとは!
凱旋門賞に行って、年末は有馬で凱旋になるかも!? -
アヴェノチャンスさん
こんばんは!
2年前のPOGで「メロディーレーンの弟だから、距離は持つだろう」ぐらいの簡単な理由で選んだ馬が、これほど立派になるとは、当初は思いもしませんでしたまだまだ、これからも伸びて行く馬だと思っています。 -
カネツさんがいいね!と言っています。
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>>Tourbillonさん
ダイナガリバーの1/2馬身差を
ロンシャンでリベンジなんですかね〜。
それはさておき
吉田兄弟も岡田兄弟も
弟のほうが馬産もビジネスも上手。
兄をお手本に出来るからなのでしょうかね(^^) -
セキゴンさんがいいね!と言っています。
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メテオさんがいいね!と言っています。
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しかし、吉田兄弟に先んじて、岡田兄弟の生産馬がロンシャンで勝利したら…
競馬の神様も粋な事をしますね。
どうなりますやら。 -
Tourbillonさんがいいね!と言っています。