大型種牡馬には母系からナスキロ「多重」クロス

Hyperion的な特徴が強い
大型種牡馬の産駒は
馬体が大きい反面、
動きが鈍重になりやすいため
まずは柔らかくしなやかな動きで
ストライドを伸ばす配合が定石。
（そこに米血パワースピード補充）

そのためには母系に
望田潤氏が言うところの
ナスキロ（Nasrullah、Princequillo）
が必要ですね。

ただ往々にして器用さに欠けるので
小回りコースや瞬発力勝負に弱く
G1では善戦までという印象も否めません。
（＝展開の助けが必要）

母父キングヘイロー

ディープボンド（キズナ）
ピクシーナイト（モーリス）
イクイノックス（キタサンブラック）
ウォーターナビレラ（シルバーステート）
アサマノイタズラ（ヴィクトワールピサ）

キングヘイロー牝馬には
種牡馬の大型化が
追い風になったかもしれませんね。

ディープインパクト系というか
ウインドインハーヘア系の種牡馬は
Burghclereの
Hyperion的な粘りを強く伝える傾向にあり
期待するほどのスピードがありません。
（＝そこそこ走るけど決め手に欠ける）

そういう観点で今週注目の新馬2頭。

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7/17（日）函館5R・2歳新馬（芝1800ｍ）
キングズレイン（ルーラーシップ）

祖祖母Brigidの

Riverman≒Ringing Bells 2×2

ナスキロに加えて
La Troienne絡みの米血パワー。
ここがリッスンの瞬発力の源でしょうね。

ダンビュライト的でもあります。

大局的には
ラストタイクーンとリッスンが相似の配合。

キンカメ系種牡馬には大型馬が多いので
例えばドゥラメンテも
同様な配合で奏効しています。
（特に「ナスキロペリオン」がいい感じ）

タイトルホルダー
スターズオンアース

特にタイトルホルダーは

Out West
Shirley Heights

ここがBrigidの血統構成に
かなり似ていますね〜。

キングズレイン、POG指名します！

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7/16（土）小倉5R・2歳新馬（芝1800ｍ・牝）
エルモサミオ（キタサンブラック）

母父Old Fashionedの

・Trolley Song
・Collect Call（≒Mitterand）

ここがナスキロの多重クロスになっています。

ガイアフォースやラヴェルが
フレンチデピュティ持ちというのも
留意したいですね。