1251件のひとこと日記があります。
2022/08/18 23:43
Halo系、Danzig系
今週は競馬界の2つの大きな出来事で
感情が高ぶっています。
ひとつはタイキシャトルの訃報。
サンデーサイレンス(以下「SS」)の成功で
日本には数多くのHalo系種牡馬が
輸入、供用されましたが
そのほとんどがことごとく失敗。
(ロージズインメイも…)
タイキシャトルは、SS以外のHalo系として
唯一日本で実績を残した貴重な競走馬だけに
種牡馬となってその血統を
日本に根付かせて欲しかったのですが
社台スタリオンSではなく
日高の供用だったのが残念。
Haloの世代が後退することで
重厚になりつつあるSS系の配合で
SSクロス以外にHaloの血量維持のため
Haloのクロスが可能な血統(種牡馬)は極めて重要。
世界的に繁栄する血脈、
例えばNorthern DancerやMr. Prospectorは
様々なタイプの種牡馬を成功させ、
さらにその交配で自らの血量を維持して
その父系を存続させています。
ディープインパクト後のSS系が
混迷しているのは
他の有力なHalo系が少ないことでの
血の偏りによる弊害ではないかと。
世界的に見ても
父系としてのHalo系は衰退傾向。
その優良な「資源」は
More Than Readyが繁栄している
オーストラリアにあると睨んでいます。
(特に繁殖牝馬群)
- - - - - -
もうひとつは
BaaeedのインターナショナルS完勝 (゚Д゚:)
Frankelの再来との評価ですが
私は様々な意味で
「越えた」のではないかと思っています。
Galileo産駒のFrankelは
Sadler's Wells系×デインヒルという
欧州での従来からの定番配合。
一方、Baaeedは
父Sea The Starsの母で
凱旋門賞馬Urban Seaの
Miswakiのスピードを軸とした
Mr. Prospectorの多重クロスを
Nureyev≒Sadler's Wellsで支える
近年の欧州で台頭しつつある配合で
Northern Dancerを維持しつつも
スピード化に成功した印象です。
今現在、欧州G1の活躍馬の多くは
Galileo〜Frankelと続く
Sadler's Wells系が主力ですが
北米に次ぐ生産国豪州では
Danzig系のデインヒル系が
今でも父系として繁栄していますし、
欧州では、Kingmanも虎視眈々。
同じNorthern Dancer系の中で
NijinskyもLyphardもその覇権を
Sadler's Wellsに追われましたが
Baaeedが加われば
Sadler's Wells系から
多彩なDanzig系に
欧州主流父系が
入れ替わるかもしれませんね〜。
-
セキゴンさんがいいね!と言っています。
-
カネツさんがいいね!と言っています。
-
Tourbillonさんがいいね!と言っています。