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2022/10/05 11:00

サンデーサイレンスの功「罪」

凱旋門賞、今年も日本馬の夢はかなわず。

結果論としての
「適性」の有無は相変わらずで
そんなこと百も承知での出走ですから
もう論点としては言い尽くされたこと。

ドウデュースの出走は
適性云々の前に
オーナーの意向が強かったでしょう。

タイトルホルダー
必要最小限のスケジュールで
ただ行って走ってきただけの印象。
(帰国後のことも考えて…)

初の凱旋門賞だった矢作厩舎の
本質的な目的は
スタッフの経験の蓄積?
いざ、いい馬が出た時の
「慣れ」は必要でしょう。

ディープボンドは良馬場頼み?

- - - - - -

日本馬が強くなったと言われて
久しいですが
何と言ってもその一番の功績は

サンデーサイレンス

米クラシック二冠
BCクラシック
エクリプス賞
米G1、6勝

これだけの華々しい実績を残した
名馬ながらも

Halo
マイナーな牝系
1〜2歳時の評判、見栄え
気性難

アメリカでの種牡馬入りならず
奇跡的に来日が実現。
その後、日本で大成功を収めます。

しかしながら
サンデーサイレンス(産駒)に対する
欧米の需要は皆無に近い印象。
(特に北米)

クッションの利いた
日本の軽い馬場でのスピードは
欧米では通用しない。

サンデーサイレンス
種牡馬としての「本質」を
見抜いていたのではないでしょうか。

柔軟性(大きなストライド)
瞬発力(筋肉の収縮力)

日本の馬場向きの「特性」は
欧米では
それほど重要ではない?
(≒適性がない)

だとしたら

サンデーサイレンスが深く浸透した
日本馬が
国際(≒欧米)レベルで本当に強いのか。

- - - - - -

近年の強い日本馬の多くは
大型馬を柔軟にして
トライド(歩幅)を稼ぎ、
中距離を勝ち抜くスタイルが多い。

しかも大型馬であれば
自らの筋肉の収縮力に加えて
クッションのいい馬場からの
反発力も強いので
加速がつけば、よりスピードも出る。
(徐々に加速していく)

一方、反発力が鈍る道悪や
直線の短いコースでは脚を余す。

さらに筋力で加速する
北米的な「先行力」がないので
スタート直後から
トップスピードが要求される
マイル以下での活躍馬が
全体的に少ない。

さらに鍛えれば鍛えるほど
筋力がつく反面、
硬さが出て柔軟性が後退し、
大型馬の多くは
筋肉自体が負担(重り)ともなるので
古馬になって案外、伸び悩む。
(「早熟」との勘違いが多い)

どちらかというと成長力があるのは
体質的に筋肉がつきにくい牝馬や
筋力がついても負荷が少ない
小柄の牡馬に多い。
(欧米向き?)

- - - - - -

サンデーサイレンスによって
強くなった(=儲かった?)のは
社台(ノーザンファーム)だけで
日本馬の「欧米化」は
むしろ後退したかもしれません。

ただ日本の生産馬のほとんどは
日本の競馬場で走るのですから
マーケットブリーダーに
そもそも「欧米化」が必要なのかは
疑問なところでもあります。

日本の生産馬の
サンデーサイレンスの血量は
まだまだ濃いです。

エルコンドルパサーのような
サンデーサイレンス
活躍馬でも出ない限り、
日本馬の凱旋門賞制覇は
もうあと数世代先かもしれませんね。

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  • スイートデルマー90さん

    >>五間梯子さん

    私はサンデーサイレンスに拘らず、今からでも「非サンデーサイレンス化」に舵を切るほうが、特に「凱旋門賞」で勝つには近道だと思っています。
    (その観点でファントムシーフには注目しています)

    次の分水嶺は種牡馬コントレイルの成否でしょうね。

    2022/10/11 00:48 ブロック

  • 五間梯子さん

    数世代遅らせた罪は、その数世代を経たことで、日欧兼用の(今は考えられない)「功」となることを夢見てみることにします。
    欧米に必要とされていない血統だからこそ、欧米が必要とする血統となる可能性も秘めている、なんて小説のような展開を(笑)。

    2022/10/10 19:35 ブロック

  • 五間梯子さんがいいね!と言っています。

    2022/10/10 19:35 ブロック

  • チャンキーさんがファイト!と言っています。

    2022/10/07 07:43 ブロック

  • チャンキーさんがいいね!と言っています。

    2022/10/07 07:43 ブロック

  • ぶうたさんがいいね!と言っています。

    2022/10/06 05:34 ブロック

  • スイートデルマー90さん

    >>Mr.flehmenさん

    欧州馬も近年は
    Northern Dancer的な重厚過多で
    伸び悩んでいると思います。
    特に牡馬のスピード不足は深刻。
    牝馬に活躍馬が多いのはそのためかと。

    以前ならMill Reefが重宝したのですけど
    今は血統表の大分奥に後退しましたからね〜。

    Baaeedは
    Mr. Prospector 4×3・5 21.88%
    欧州馬でこのクロスを意味するものとは…。

    日本でディープ系種牡馬が伸び悩んでいるのは
    同じく大型で母系が欧州(≒Hyperion)的で
    重厚すぎるからでしょう。
    北米的なスピードが足りないと思います。

    キズナは母父Storm Catというより
    母母父Damascusが効いていると思います。
    ただ大型種牡馬なので
    牡馬は父譲りの速い動きができませんね。

    北米色の強いコントレイルが
    どういう産駒を輩出するか、注目です。

    2022/10/06 00:27 ブロック

  • スイートデルマー90さん

    >>アヴェノチャンスさん

    ソウルスターリングって
    あのEnableと同期なんですよね〜。
    クラブ馬でしたし、国内専念は妥当だったかと。

    Frankel産駒でやはり同期のCracksmanも
    凱旋門賞は回避でしたしね〜。

    私はブエナビスタに挑戦してほしかったかな〜。
    シーザリオは怪我で引退でしたからやむなし。
    どちらもスペシャルウィーク産駒。
    SS系ですが牝馬なので…。

    2022/10/05 23:55 ブロック

  • Mr.flehmenさん

    サンデーサイレンスの持つ特性が日本の馬場にマッチし、反面欧州系の重厚さを失い日本以外のクッションの利かない馬場ではサンデー系の良さが全く生きないですね!読ませていただき大変勉強になりました!

    私もなんとなくですが、欧州で活躍するには地面をしっかり捕らえてそれを推進力に変える脚の力が必要なのかなと思ったりしてます!

    日本には日本の競馬があるのでどちらが良い悪いとは思いませんが、日本馬が凱旋門賞を制覇する瞬間は見たいですね!

    長々と失礼致しました。

    2022/10/05 21:48 ブロック

  • アヴェノチャンスさん

    こんばんは!
    今年の凱旋門賞優勝馬がFrankel産駒と聞いて、まず思い出したのが
    ソウルスターリング(牝・2020年引退)のことです。
    今更ながら、オークスで勝った3歳時のタイミングで凱旋門賞へ、
    と言う選択肢はなかったのでしょうか、その後の彼女の低迷ぶりを
    思うと、どうしようもないことですが、残念でなりません。

    2022/10/05 21:27 ブロック