後傾ラップのマイルCS

近年のマイル路線は
タイキシャトルのような
ハイペース上等の
頑強絶対マイラーが皆無で
その多くがどちらかといえば
中距離、1800ｍタイプなので
前半はそんなに速くならず
かといって上がりもそこそこ
というレースが多い。

タイキシャトルの凄いところは
生涯レースのほとんどを
好位3〜4番手の前傾ラップで
凌ぎきってしまったところ。

タイキシャトル連覇の
マイルCSのラップ

98　32.9-36.2（36.0）
97　33.2-36.8（36.1）

この前傾ラップは
歴代のマイルCSで図抜けています。

そこにきて、ここ2年は阪神開催。
開催続きの荒れた馬場を意識して
前半スローで
32〜33秒ちょいの瞬発力がないと
勝負にならない。
いわゆる後傾ラップのレース。

グランアレグリア連覇の
マイルCSのラップ

21　35.6-33.3（32.7）
20　34.9-33.5（33.2）

加えて内側が荒れて外伸びの馬場なので
内枠で閉じ込められて
万事休すみたいなこともあり
道中の位置取り次第で
脚を余す可能性も。

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上記を踏まえて出馬表を見ると

1人気ソダシは
後傾ラップが不向きで
どちらかといえば前傾ラップ希望。
瞬発力ではやや分が悪い。

但し、道悪が酷くなりすぎて
後傾ラップ組（特に内枠）に
不利な展開になれば
台頭する可能性はあります。

一方、後傾ラップ狙いはこの8頭。

ウインカーネリアン
ダノンザキッド（安田6）
シュネルマイスター（安田2）
サリオス（安田3）
ジャスティンカフェ
セリフォス（安田4）
ソウルラッシュ（安田13）※6人気
ダノンスコーピオン

安田記念上位組、毎日王冠1〜3着
これが今のマイル路線の
上位安定勢でしょうね。
（画像は安田記念の決勝写真）

とはいえサリオスのように
G1ではあと一歩足りないレベルで
阪神コースの内外の位置取りなどで
瞬発力が不発に終わるパターンも。

ソウルラッシュとダノンスコーピオンは
瞬発力勝負でもあまりに極端だと
そこまでの速い上がりは駆使できない。
やや格下の印象。

ジャスティンカフェとウインカーネリアンは
少しでも前半が流れると
終いがやや甘くなるので
展開次第というレベル。

ダノンザキッドは
ある意味ベンチマークですね。
大きなストライドで
いつもあと一歩足りません。
（が、それなりにまとめる）

セリフォスは
古馬との斤量差がさらに縮まって
2kg増で56kg、
古馬と1kg差での対戦。

◎はシュネルマイスターで決まりました。
僅かですが、
能力は頭一つ抜けているでしょう。

あとは以下同文…みたいなメンバーなので
ワイドか馬連流し（8点）かな…。

いや、もっとシンプルに単複のみ！

あと前傾ラップの穴でファルコニア。
唯一のディープインパクト産駒。
（あくまでも3着狙いで…）