ウインの1/4非Northern Dancer

CVF系ウイン募集馬（＝2010年産以降）で
重賞勝ち馬を含めて
獲得賞金1億円以上は18頭いますが
血統背景には明らかな傾向があります。

1/4非Northern Dancer
（もしくは1/2以上）

換言すると血統表の
父父、父母、母父、母母のいずれかが
Northern Dancerの血を持たない配合。

ステイゴールドなどSS直仔種牡馬産駒は
サンデーサイレンスが非Northern Dancerなので
自動的にこの配合になりますが、

コスモマーベラス
マリアヴェロニカ
コスモクリスタル
イクスキューズ
コスモチェーロ

といった近年のウインをリードしている繁殖牝馬は
父か母のいずれかが
「非Northern Dancer」なんですよね〜。

配合って「農業」的には品種改良ですが
狙い通りの結果を出すのは至難の業。

ましてや遺伝子操作などできない
自然交配だけの馬産です。

競走馬の場合、
父は優秀な競走馬ですが
母はせいぜい1〜2勝。

その組み合わせで
毎年、何千という馬が生産されますが
そのほとんどは
父の戦績の足元にも及びません。

つまり農業的には
ほとんどが失敗なのです。

そうならないためにも
まずは配合のセオリーを踏まえることは
極めて重要で
強いインブリードに対しては
必ずアウトブリードで薄める必要があるかと。

奇跡の血量18.75％の対極に
アウトブリードも必要だということは
認識しておきたいところです。