1250件のひとこと日記があります。
2023/08/28 18:37
とにかくスピードは伝わりにくい
スピードが足りないと
中央では未勝利すら勝てませんが
パワーやスタミナはなくても
突出したスピードさえあれば
最低1000(〜1200)mだけ頑張れば、
勝機はあります。
加えて近年、
レース体系が細分化されたことで
ダートや短距離の番組も
充実してきました。
そういう状況を鑑みると
未勝利で終わる馬のほとんどが
スピード不足なのです。
換言すると毎年7000頭前後の
日本の生産馬のほとんどが
スピード不足(鈍重)なのです。
ですから極論を言えば
配合を考える際に
スタミナなんて二の次でいいのです。
(日高の皆さん、ダート適性よりスピードですよ)
もちろん成長力や粘りも大切ですが、
それ以前にスピードがないと
どうにもならないのは上述しました。
そしてスピードは
なかなか遺伝しにくく
そして劣化も著しいのです。
馬産の歴史は
スピードの追求といっても
過言ではないかと。
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一方、日本におけるスタミナ由来の多くは
欧州で繁栄している血統で
その代表格が
Northern Dancer
(突き詰めるとHyperion〜Gainsborough)
日本の馬産(家)が
欧州指向というのもあって
NijinskyやLyphard、Sadler's Wellsなど
欧州で成功した種牡馬の後継馬が
数多くの輸入されましたが
もともと凱旋門賞、ロンシャンの馬場に
適性のある種牡馬ですから
当然というか、
そのほとんどが失敗に終わっています。
唯一成功したのは
ノーザンテーストぐらいですが
父系は途絶えています。
それにそもそも
日本の受け入れ側(繁殖牝馬)に
スピードがなければ
成功するはずがありません。
(さらに重厚になってしまう…)
確かにNorthern Dancerは
世界的名種牡馬ですが
スピードという観点で考えると
決して日本向きではないと思う次第。
しかし日本の繁殖牝馬の多くに
Northern Dancerは深く根付いています。
ゆえに配合で優先すべきは
なおさらスタミナよりスピードなのです。
ですから総論としては
Northern Dancerのクロスも
極力避けるべきではないかと思うのです。
(=配合の緩急をつける)
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>>クラウンエステートさん
母父はパワーマイラーで、天皇賞・秋2着は母父の血が活きた感じですが、母は中〜長距離で活躍しましたから本質的には祖母のフランス血統が強く遺伝していそうですね。
どういう産駒を輩出するか、興味深いです。 -
母母父の系統がですね
-
なるほどありがとうございます。
フィエールマンもプリンスリーギフト系のファバージ〜凱旋門賞馬?ラインゴールドですよね
ミスプロの血もありますし千八とか二千でも強く見えましたが、種牡馬として欧州色は強いのですかねー -
>>クラウンエステートさん
テスコボーイの系統は馬格のある活躍馬が多いですね。
一方、サンデーサイレンスも産駒に大型馬が多いですよね。
ダイワメジャーも母父ノーザンテーストですが520-30kgでした。
馬格のある馬は、鍛えて筋肉量が増えると逆に負担になって動きが鈍くなったり、硬さが出たりして競走成績も下降気味のパターンが多いですが、キタサンブラックは衰えることなく走りましたから、実はスピードというよりスタミナタイプなのかもしれません。
(スタミナはHighclereの影響だと推測)
イクイノックスも母父は高松宮記念勝ち馬ですし…。 -
ナオキとか軽く調べたことありますが、ザボス系の特徴とか何も語れないですが失礼します。
キタサンブラックの血統表見る度、90年代の有名評論家が好きだった言葉思い出します
BMSノーザンテーストの競走馬の体躯などについてです。テーストの影響が強いと小さく出るって話です。その際にバクシンオーが良く出てきてバクシンオーはめちゃユタカオーの影響が強いという話でした。
キタサンブラックもあの体躯です。ブラックタイドはディープより大きかったですけど、やっぱりユタカオー〜バクシンオーの影響が強いのかなーって感じてます
馬体と血統はやはり切り離して考えられるはずもないものなのかなーと思いました -
クラウンエステートさんがいいね!と言っています。
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>>Tourbillonさん
結局のところ欧州(イギリス?クールモア?)は北米のスピード血統頼みなんだと思います。
ジャージー規則撤廃の頃から全然変わっていませんね。
そして今も昔もスピードの劣化を防ぐための配合パターンは「母の父スピード」が典型ですね。
Sadler's Wells(母父Bold Reason)
Galileo(母父Miswaki)
Frankel(母父デインヒル)
キタサンブラックで身に染みて学習しました。
それはともかくとして、4年後、Flightlineからどういう産駒が出てくるか、楽しみです。 -
流石ですね!!
大変勉強になります。
貴兄の仰る通り、サラブレッドのスピードは年月を重ねるにつれて段々劣化して行く様です。
そしてまた新たな血脈が登場し、変化、変遷して行きます。
サラブレッドの血の不思議ですね。 -
>>Tourbillonさん
Orby〜The Bossと並ぶ快速血統といえば
・Sundridge
・The Tetrarch(〜Tetratema)
・Friar Marcus
概ねスピードに優れた血統は
Lady Josephineを絡めたこれら(特にSundridge、The Tetrarch)の組み合わせ。
例えばBold Ruler、Royal ChargerはSundridgeのクロス
なのでNasrullahよりRoyal Chargerのほうが速いです!
スワーヴリチャードが好調なのは、母系にNorthernDancer色が薄く、北米のスピードが強いのも要因でしょうね。
クールモアは現状打破に向けてJustifyに期待している印象です。
City Of Troyは大物かもしれません。 -
>>Tourbillonさん
特にOrbyの母父Hanoverといえば、その仔Hamburg経由の名牝Frizette。
Seattle Slew、Mr. Prospector、そして貴殿のアカウントネームTourbillonの牝祖。
Sadler`s Wellsの母父Bold Reasonの母父DjeddahはDurban、Heldifann 3×2なので
ここが前述SpecialのGold Bridgeを呼び覚ましたのかもしれません。
血統の話をしているときりがないですね。
(続く)