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2024/07/15 12:09

ウインで重賞勝ち馬に出資するには…(続き)

(続き)

近親交配(インブリード、クロス)は
農業としての
繁殖馬(種牡馬、繁殖牝馬)生産において
良質な血統を
次世代へ残すためには必要なことで
特に後継の繁殖牝馬には重要ですが、
競走馬の生産においては
近親交配は弊害のほうが多く
一般論としては避けたほうが無難。

で、血統表を見る際に
やれ○○のクロスだ、○○のニックスだと
各論のメリットばかり論ぜられますが
まずは血統表全体を見渡し
近親交配の「デメリット」がないかを
十分見極める必要があると思います。

配合上、本当に必要なこと(血統)は何なのか?

それを踏まえて、Northern Dancer
欧州を中心に1970〜80年代、産駒が大活躍し
後継種牡馬も全世界で導入されたので
その血統は世界規模的に飽和状態で
今でも5代血統表内でのクロスが多く見られます。

Northern Dancerが種牡馬入りしてから
既に60年が経過し、
ようやく5代アウトクロスも散見されますが
Northern Dancerのような影響力の強い血統は
8代ぐらいまでは
その力を及ぼすと言われています。
(特に強いインブリードがある場合)

私が常々、ウインはイマイチと言っているのは
上記のような基本的な配合の精査が足りず、
たまたま走った(嵌った)感が強いからなのです。
(そして育成も…)

先代の岡田(繁幸)さんは
相馬眼には優れていましたが
生産者としては一か八か
下手な鉄砲も数打ちゃ当たる的な印象で
そこにノウハウの蓄積がないので
サンデーサイレンス亡き後も
ビッグレッドファーム(≒ラフィアン)が
現状に甘んじているのではないかと。

但し、ロージズインメイの導入意図が
「非Northern Dancer」が第一条件だったら
前言撤回します。

近年、日本の競走馬のレベルは
格段に上がったと言われていますが
それはかつてのNorthern Dancerのような
サンデーサイレンスの繁栄があったからで
既にディープインパクトも他界し、
その影響力が徐々に薄まりつつある中、
案の定、その後の日本の生産界は混沌とし、
確固たる軸となる種牡馬も不在。

欧州がNorthern Dancerの血を

Sadler's Wells
Galileo
Frankel

脈々と繋げているのは
配合という概念があるからでしょう。

欧州のG1馬の血統表を見ていると
実に多くの共通点が見られるのです。
配合に根拠がある証しかと。

日本の生産者の配合は
ノーザンFなど一部の大手牧場を除き
テスコボーイの頃から
ほとんど変わっていないのです。

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    2024/07/16 04:42 ブロック