我が愛しの飛行機達　６

第６回目は、Ｆ１４トムキャットです。

Ｆ１４は、Ｆ４ファントムの後継機として、米海軍の主力戦闘機に採用された飛行機です。

ファントムが大好きだった僕にとっては、主力戦闘機の座を奪ったトムキャットは、どうにも好きになれない存在でした。
が、ある映画との出会いによって、僕はすっかりトムキャットの虜になってしまいました。

ご存じ「TOP GUN」です。

劇場にいた２時間余りの時間は、自分の人生の中で最も充実した時間だと言っても過言ではない程、興奮した映画でした^^　内容自体は、アレですけどね(^^;)

トムキャットの最大の特徴は、可変後退翼です。
速度によって、主翼の後退角を２０°〜６８°に変化させる事ができ、加速性能、運動性能の向上に寄与しています。
トムキャットのもうひとつの特徴に、AIM-54（フェニックス）という空対空ミサイルがあります。
このミサイルは射程距離２１０km以上というとんでもないミサイルで、仮に東京上空にいるとすれば、浜松辺りを飛んでいる６機の敵機を、同時に攻撃できるという代物。
フェニックスはトムキャットにしか搭載できず、ある意味、トムキャットはフェニックスを運ぶための戦闘機だったと言えるかも知れません。

しかし、Ｆ１４は、機体自体が高価であり、また維持費も高額になるため、Ｆ１８にその座を奪われる事となります。
２００６年には全機退役となり、今では、米海軍以外で、唯一Ｆ１４を採用したイラン空軍が、改修に改修を重ねながら運用しているのを残すのみです。

Ｆ１４は、漫画「エリア８８」で、ミッキーサイモンの乗機として登場します。
エリア８８では、イラン革命のどさくさで、１機ちょろまかしたという話になってましたが、実際、１機が行方不明になったとの噂もあったりします。マッコイ爺さん、恐るべし(^^;)

１枚目：アメリカ海軍で最も有名な飛行隊、VF-84ジョリーロジャースのトムキャット。

２枚目：夕日をバックにスタンバイするＦ１４。トップガンのワンシーンみたい^^
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(出典：Wikipedia)