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2018/09/11 15:02
静岡県の城攻め その4
続いて、静岡から1時間余り揺られて掛川に到着。
ん?
掛川って新幹線が止まる駅やんな・・・?
静岡が結構な街だっただけに、駅前の寂しさにちょっと面喰いました・・・
まぁ、市役所が駅から少し離れた所にあるせいなんでしょうかね(^^;)そこそこ寂し目の通りを歩き掛川城に向かいます。
掛川城は「功名が辻」で有名な山内一豊の城として知られ、東海の名城と言われた城でしたが、安政の大地震で天守が倒壊し、明治の廃城令によって大部分の遺構も失われていました。
しかし、平成6年に市民や地元の企業の募金により、全国に先駆けて木造による復元天守として甦りました。
掛川城の木造復元天守の意義は大きく、これを境に、天守の再建は史実に基づいた木造による完全復元を原則とする流れになりました。
因みに、現状によって天守を大別すると次の4つに分けられます。
現存天守:江戸期の遺構が今も残っている天守(姫路城・松本城など12基)
復元天守:古図や写真等から忠実に復元した天守(掛川城・大洲城など)
(熊本城のように外観のみを復元したものも復元天守に入る)
復興天守:資料が少なくとりあえず似せて再建した天守(大阪城・小田原城など)
模擬天守:歴史上の根拠が無いものを観光等のために建設した天守(伏見城・清州城など)
ただ、この城の見どころはむしろ天守ではなく、「二の丸御殿」にあります。(個人的に)
「御殿」とは城主が居住したり、政務を執り行ったりした場所で、本来こここそが「城」の中枢、天守など「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのです!」なんですよww
更に現存天守は全国に12基ありますが、現存御殿があるのは僅かに4城(高知城・二条城・掛川城・川越城)、こっちの方が貴重なんです^^
二の丸御殿内は自由に歩き回る事ができ、当時の暮らしぶりが覗える貴重な資料になっています。また、将棋の王将戦第一局は毎年この御殿の茶室で行われるそうです。
今回、もう少し急げば小田原城にも行けたんですが、それは次の機会にという事で、これで100名城の内37城制覇・・・・・気が遠くなる( ̄▽ ̄)
1枚目:掛川駅舎。何とも言えない風情・・・景観を保つためらしいけど、なんかねぇ(^^;)
2枚目:掛川城天守を望む。