275件のひとこと日記があります。
2012/10/12 09:25
凱旋門賞観戦記1
残り250M、馬群を外から力強く抜け出した姿を見て、僕は勝利を確信した・・・
フランスの地に降り立ったのは、現地時間5日の早朝4時過ぎの事だ。
パリの朝は、7時過ぎになっても明けず、どんよりした空からは、霧雨が降り続いていた。
天気予報は曇り時々雨、翌6日は雨、そして、凱旋門賞当日は曇り時々晴れとなっていた。重馬場は免れないと思った。
しかし、その日は朝のうちには雨が止み、午後からは日が差していた。翌日も午前中は晴れ、昼過ぎから雨となったが、それ程酷くはない。そして、運命の日は、爽やかな秋晴れと共にやってきた。絶好の競馬日和だ。
出国以来、情報を得る事が出来ていなかった僕には、馬場状態よりも気になる事が3つ有った。
一つ目は、いったい何頭立てになったのか?次々と有力馬が回避し、それに伴い、静観していた陣営の動きが慌しくなった頃に出国したため、キャメロットの出否さえ未確定だった。
二つ目は、オルフェーヴルの評価は?一部のブックメーカーでは、堂々の1番人気に推されていたものの、実際にどう見られているのかはわからない。
そして、最も気になっていた三つ目が、オルフェーヴルは何枠に入ったのか?どうも多頭数になりそうな雰囲気の中、外枠だけは勘弁して欲しいと、祈るような想いだった。
いよいよ当日。
10時過ぎにホテルを出た、メトロを乗り継ぎPorte d'Auteuil駅で降りる。シャトルバス乗り場で並んでいると、ジョッキー姿をした人達が、タブロイド紙を配り始めた、むろん凱旋門賞特集号である。早速開いてみる。
No6 ORFEVRE C.Soumillon Corde18 ・・・
No6が枠なのか、Corde18が枠なのか、確信は持てなかったのだが、最悪の事態を予感し、目の前が暗くなっていった。
次のページには、一面を割いて「オルフェーヴルの10の疑問」という特集記事が組まれており、フランスでの注目の高さが伺いしれて、ちょっと嬉しくなったが、僕の心の中は、不安で占められたままだった。
ロンシャン競馬場に着いて、とりあえず日本人専用窓口に並んでいると、直ぐ後ろで、海外競馬通を気取ったおっさんが、隣の客にアドバイスをしているのが聞こえてきた。
「オルフェーヴルはダメだね。大外に入っちゃったし。普通に考えれば、やっぱりキャメロットは強いよ。」
やっぱり大外か・・・
もはや、オルフェーヴルが再三見せる、規格外の力に頼る外ないと思い始めていた。
1時を過ぎて、ようやく1レース目が始まった。
廊下を抜け、メインスタンドへ進む。鮮やかな緑の絨毯、遠くまで広がる森、これがロンシャンか・・・
感慨に耽っていると、1レース出走各馬が直線に入ってきた。丸めた新聞を振り回し、歓声とも怒声とも取れない大声で叫ぶオヤジ達。
日本と同じだった。少し安心した。
その時、子供連れの僕達を見かねたのか、50代位のおじさん(日本人)が声を掛けてくれた。
「日本の競馬場みたいに、トンネルくぐってコースの中に行けば、ポニー広場とかがあるよ。」
そして、最後におじさんは、とても嬉しそうな笑顔でこう言った。
「今日はいけそうな気がしますね。やってくれますよ。」と・・・
目が覚めた思いだった。そうだ、大外がなんだ。僕達が信じてやらないでどうするんだ。
ようやく吹っ切れた僕は、おじさんにこう答えた。
「そうですね、きっと勝ってくれますよ。」
その時が近づいていた。
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ジンセイウマナリさん
時間を巻き戻せたなら、スミヨンに「ペリエとソレミアに気を付けろ!仕掛けは少し遅らせて!」と言いたい・・・あっ、でもフランス語がわからん(汗)じゃぁ、池江調教師に・・・いやいや、池江調教師は一度も見てないし・・・で、結局は同じ結果に(苦笑)違うのは、私がソレミアの単勝を大量に買っている事と、オルフェーヴルのマフラータオルをGETしている事です(笑)
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はなりんさん
あ〜時間巻き戻せませんね…
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オダドークンさん
母父マックの名が無いのは、いただけないですね。
来年は、シップとワンツーを決めてもらって
嫌でも注目してもらいましょうか^^。 -
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