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2012/10/14 23:19
凱旋門賞観戦記4
馬番の関係で、今回は、アヴェンティーノよりも先に入場してきたオルフェーヴル。
フォア賞の時には、年長のアヴェンティーノに、押さえつけられている様にも見えたオルフェーヴルだったが、今回はまるで、アヴェンティーノを従えているかの様に、悠然と歩いている。
目の前を、オルフェーヴルが通り過ぎて行く。
池江調教師が、過去最高の出来と評したその馬体は、僕の目から見ても、素晴らしく見えた。もっとも、初めて生で見たのだから、比べようにもないのだが・・・
キャメロットやサオノワ、そして、ソレミアらも、次々とパレードして行ったが、僕は、それに気付きもしなかった様に、ただ一頭、オルフェーヴルだけを見つめていた。
パレードが終わり、スッとアヴェンティーノが前に出る。そして二頭は、フォア賞の時と同様に、一緒にスタート地点へ向かって、ゆっくりと走って行った。
僕に、オルフェーヴルの落ち着きが伝染ったのだろうか?不思議と緊張感が薄れていた。
スクリーンには、スタート地点での、輪乗りの様子が映っていた。そして、日本の様な、ファンファーレも大声援も無いままに、各馬がゲートに引かれていく。
そして、ついにゲートが開いた。
その瞬間、メインスタンドから大声援が上がった。誰もが、この時を待ち侘びていたのだ。
僕には、バラバラとしたスタートに見えた。オルフェーヴルのスタートは悪くなかったが、大外枠では、後方に下げざるを得ない。落ち着いた先は、後方から二頭目だった。
直線に入ってくるまでは、現地でも、スクリーン画面でしか、レースの状況を把握出来ない。
恐らくは、日本のTVで観戦されていた皆さんの方が、詳しいのではないだろうか?
オルフェーヴルは、後方待機のままで、フォルスストレートへ入る。この頃から、徐々に歓声が大きくなってきた。
最終コーナーで外へ出したオルフェーヴル!
いよいよ、最後の直線533m。
スペクタクルの、クライマックスが迫っていた。