二強時代は来るのか？

今シーズンのステイの繁殖相手は、社台ファーム・ノーザンファームで計６０頭、白老ファームでも、当然のオリエンタルアートをはじめ１１頭などと、社台グループが、かつてないほどの、繁殖牝馬を用意しているそうだ。　　　

やっと、ここまで来た・・・

不遇な種牡馬生活のスタートから１０年余り、
結果を残す事でしか認められる道は無かった。

２年目から最優秀２歳馬を輩出し、ＧＰを３連覇、エルコン以来の凱旋門賞２着、三冠馬までをも誕生させ、今年の凱旋門賞では世界を驚愕させた、そして芦毛の二冠馬・・・

環境に恵まれた社台系種牡馬達に対し、たった一頭で闘いを挑み続けた。
積み重ねてきた実績は、少しずつ、あくまでも少しずつではあったがステイの地位を高めていった。

そして、やっと、ここまで来た。
ステイは、もはや、社台グループが見過ごす事ができない存在になったのだ。

そうは言っても、繁殖の質は、ディープやキンカメらに比べれば、数段落ちるのだろう、
しかし、少なくとも「彼らと同じリング」に上ったのではないか？
ヘビー級とミニマム級ほどの差があっても、同じリング上でならラッキーパンチで倒せるかも知れない。
今までは、リングサイドで彼らの試合を眺めていただけなのだから。

何よりも、もう若くない現在でもなお、２００頭を超える種付けを行える、ステイの健康に感謝したい。
そして、１年、１日でも長く生きて、日本の競馬史にステイゴールドの名を、しっかり刻み込んで貰いたい。

僕達ステイファンのために、自分自身のため、そして、日本競馬のために。