オルフェーヴルの里帰り

ここは、寒風吹きすさぶ北海道白老ファーム。
栗色のたてがみを靡かせながら、牧場を眺めるオルフェーヴルの姿が・・・

オルフェーヴル（以下：オ）「懐かしいなぁ。ここは全然変わってないなぁ・・・」
ステイゴールド（以下：ス）「よぉ！どうした？今年は色々あったし、里心でもついたか？」
オ「お、親父・・・そんなんちゃうわ！ちょっと長い休暇もらったからな。フランス行った時のマイルも残ってたし、信楽からお忍びでな。」
ス「マ、マイルって、馬のくせに。」
オ「えっ？何か言うた？それよか、親父こそどないしてん？」
ス「池江さんとこの小僧に頼まれてな、励ましたってくれって。」
オ「小僧って・・・池江先生も親父にかかったら小僧扱いかいな（笑）」
ス「あいつ、オレの事嫌いらしいからな。あいつはディープ派や！ところで、こないだのレースはどないしてん？ディープんとこの小娘にブツけられたくらいで。」
オ「い、いや、まぁ、フランス帰りでな、調子がイマイチやってんて。」
謎の牝馬「ウソおっしゃい！」
オ・ス「えっ、誰？」
謎の牝馬「私よ、私、ジェンティルちゃんの前の最強牝馬、ブエナビスタ（以下：ブ）よ！」
オ「で、元最強牝馬さんが何か？」
ブ「調子が悪いなんて大ウソよ！ステイさん、貴方のご子息、実はとんでもない女たらしなんですよ。」
オ「な、なに言ってんの？あんた！」
ブ「だってそうじゃない！あんなに強いくせに、ＪＣでも凱旋門賞でも女に負けて。それに、２歳の時にもクロフネさんとこの娘さんに負けてるじゃない！」
ス「なるほどなぁ。さすがはオレの子やで。」
ブ「それどころか、彼、一度オカマにも負けてますのよ！」
オ「オカマって、レッドデイヴィスの事か。メチャクチャ言いよんな・・・」
ス「まぁ、女に優しいのは悪い事やないし、いずれも次はリベンジしてるんやから、エエでしょう。」
ブ「私が許せないのは、そのくせ私には容赦なく勝った事よ！（怒）まったく、どういう事？」
オ「あぁ、それはただ単に、俺、オバサンには興味無いって事・・・」
バキッ！（ブエナの鉄拳がオルフェのこめかみにヒット）
ブ「誰がオバサンよ！オネエサンでしょ？オ・ネ・エ・サ・ン」
オ「ハ、ハイ！オネエ様！」
ス「やれやれ、こりゃ来年も思いやられるわ（苦笑）」