オルフェーヴル最大のピンチ？

フォア賞、追い切り前日　オルフェーヴルの馬房にて

オルフェーヴル（以下：オ）「えーと、懐中電灯と地図にコンパス、寝袋は・・・いらんか。それに、あとは食糧は・・・」
ブラーニーストーン（以下：ブ）「オル君、これなんかどう？おフランス製のチョコレート。チョコは栄養価高いし、何たっておフランス製、美味しいわよ〜。それと腹持ちのいいバナナ。」
オ「兄さん、バナナはあかんでしょ。こんなん持ってたら追い切りで潰れますって。」
ブ「じゃあ、これは？ツナ缶にサバ缶、それにフランスらしくフォアグラの缶詰なんかどう？」
オ「これって缶切り忘れるのび太のパターンのやつでしょ。パリで買ったやつやから、手で開けれんやつですやん。」
ブ「マジ？缶切りなんて買ってないわよ！」

池江調教師（以下：池）「おいっ！お前ら、何やっとんねん？早よ寝んかい！修学旅行とちゃうぞ。」
オ「だって先生、これ読んで下さいよ。」

寝藁の下から、日刊スポーツを取り出すオルフェーヴル

池「なになに、『オルフェに失踪の恐怖／フォア賞』ってか？」
オ「ホンマ、フランスってとこは恐いとこやで。備えあれば患いなし、万が一の遭難に備えて、準備万端で追い切ろうって訳や。」
池（・・・こいつ、もしかしてホンマのアホなんか？いや待て、ブラーニーまで一緒にって事は、ひょっとして『どっきり』か？・・・えーと、カメラは・・・）
オ「先生、何キョロキョロしてますのん？」
池「いや、カメラが・・・って、ちゃうちゃう。なぁオル、追い切りちゅーのは一体誰が走るんや？」
オ「えっ？・・・俺に決まってますやん。」
ブ「あと、アタシもね。」
池「そうやな。と言う事は、誰が気を付けたら失踪なんて事にならへんねや？」
オ「えーっと・・・スミヨン？」
池「アホっ！お前じゃ！お前がスミヨンの言う事しっかり聞いてたらエエんや！」
オ「あっ、そうか。俺がウロウロせんかったらエエだけやんけ。なんや、心配させよって、この日刊スポーツめ！」
ブ「ホント、失礼しちゃうわね。」
池「ア、アカン、あたま痛なってきたわ・・・」

こうして、失踪の恐怖から逃れたオルフェーヴル、明日の追い切りは、一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょう？