謎のお歳暮。

１１月某日　栗東トレセン　須貝厩舎にて

届け物を手に取る須貝調教師（以下：須）

須「ん？何やコレ？・・・『おせえぼ』？」
今浪厩務員（以下：今）「先生の所にも届きましたか、それ。」
須「あぁ、今浪さん。じゃあ、今浪さんトコにも？」
今「はい、コレですわ。どうもお歳暮みたいなんですが、誰からか書いてないんですわ。」
須「こっちもですわ・・・おっ、ハムやな。」
今「こっちはビールの詰め合わせですわ。」
須「それにしても、誰やろ？お歳暮にしてはちょっと時期が早いし・・・」

そこに通りかかるゴールドシップ（以下：ゴ）

ゴ「先生、今浪さん。おはようございます。」
須・今「おう！おはよう、シップ。」
ゴ「先生・・・先生トコ、今日の晩御飯はなんですか？」
須「へっ？何やねん急に。う〜ん、昨日嫁さんが鍋って言うてた気がするなぁ。」
ゴ「な、鍋ですか、ハムステーキとかやなく・・・今浪さんは、晩御飯の後は、やっぱり晩酌ですよね？」
今「まぁ、そうやな。」
ゴ「アサヒ派ですか？キリン派？もしかしてサッポロ？」
今「あー、ワシは専ら焼酎やなぁ。」
ゴ「焼酎・・・」

目で合図を送り合う、須貝調教師と今浪厩務員

須「なぁ、シップ。最近はジャスタやクリ坊、それにリヴェールなんかの活躍で、ウチの厩舎もすっかり勢いづいてきたけどな、やっぱりウチのエースはお前や。今のウチがあるのはお前のおかげや。お前はＪＣで、エースらしい堂々とした競馬をすればエエ！」
今「そうや、期待してるで^^」
ゴ「せ、先生・・・今浪さん・・・（涙）」

レッドリヴェール（以下：リ）「センセ〜！今浪さ〜ん！」
須・今「リヴェールちゃん(;´∀｀)」
リ「センセ、どうもベッドが固くて眠れないのよね。寝藁が足りないのかしら？」
須「そうなんか、そりゃイカんなぁ。今浪さん。」
今「はい！さっそく。」

ゴ「・・・（怒）」

お歳暮作戦も不発のゴールドシップ、やはりＪＣを勝つしかないのか？