裏共同記者会見。

１８日、追い切り後の共同記者会見に臨んだ池添謙一騎手。有馬記念への意気込みとともに「かけがえのない馬。出会ってくれてありがとう」とオルフェーヴルへの感謝の気持ちを熱く語った。

が、その会見場の直ぐ裏で、非公式の記者会見が行われていた。

−今朝の追い切りはいかがでしたか？
「前の馬を追いかけるかたちで、３００ｍくらいから抜け出せって先生に言われとったんやけど、なんやケンイチがぐずぐずしよって、予定通りにはいかんかったわ。でも、先週よりはエエ調子やで。まずまずってとこやな。」

−コンビを組むのは大阪杯以来ですが、いかかですか？
「はい。・・・いかがって言われても、まぁ、はい（にんまり）。」

−宝塚記念は回避でした
「そうやねんなぁ。・・・まぁ、正直、あれでもうケンイチを乗せてレースを走る機会はもうないんかなぁ、って思ったんやけど。最後に、もう一回乗れるやなんて、ケンイチも悪運の強いやっちゃなぁって。」

−ラストランに向けてのイメージは？
「そうやな。まだ枠順も決まってないからなぁ、ケンイチの想像力やと、まだ何も考えられてへんのとちゃうかなぁ？まぁ、正直、オレくらいにもなったら、相手がどうのこうのより、ケンイチが落とされん様に回って来れるかが一番大事になるんちゃうか？」

−希望の枠順は？
「そりゃ、大外は嫌やろ。えっ？オレがやないで、ケンイチがや。」

−ポジショニングのイメージは？
「そやから、ケンイチは何も考えてないって。」

−ライバル関係は？
「いません。（キッパリ）」

−２年前に制していますが、難しいコースです。周回する上でのポイントは？
「３コーナーで外ラチに行かない事と、直線で内にもたれない事と、他馬の当たりに耐える事。そこがポイントかな、と思います。」

−ラストランの意気込みは？
「例によってケンイチが緊張しまくっているのが心配やけど。これから今日最終追い切りが終わって、いよいよやな、と思うし。ファン投票１位に選んでもらったし。それってオレが勝つとこ見たいから１位に選んでくれたんやから。そのへんの責任感ちゅうのは、十分にわかってるつもりやから。しっかり走りたいと思います。」

−オルフェーヴルさんにとって池添騎手はどんな存在ですか？
「デビューの新馬戦で落ちたり、いっつも緊張して、勝ったら泣いて、フランス遠征で降ろされよって。７人しかおらん三冠ジョッキーにしてやったのに、いつまでも頼りなくて。そやけど、オレにとっても財産やし、かけがえのない騎手。出会ってくれてありがとう、っていう思いや。その中でも最後やからしっかり乗せていきたいと思います。」

−最後にファンの皆さんにメッセージを。
「ホンマにオレの最後のレースになります。オレの走りを見て元気をもらったという話もききます。競馬ファンやないのにオレの名前を知ってるっていう人もたくさんいると聞いています。そのオレの最後の有馬記念やから、ぜひ競馬場に足を運んでもらって最後の走りを見届けて欲しいと思います。オレもしっかりラストランを飾って、気持ちよく引退式を迎えたいと思います。応援してや！」

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