マイネル、三本の矢。

１月某日　美浦トレセンにて

マイネルメダリスト（以下：メ）「輝く瞳、メダリスト！」
マイネルアイザック（以下：ア）「熱き心、アイザック！」
マイネルジェイド（以下：ジェ）「漲る力、ジェイド！」
メ・ア・ジェ「３人揃って、マイネンジャー！　トゥー！」

メ「だ、誰だ！？」

ステイゴールド（以下：ス）「アホ！『誰だ！？』やあれへんわ！」
メ「あ、父さん・・・」
ス「お前ら、エエ歳して、何やっとんじゃ？アイザックなんか、わざわざ美浦にまで来て(ﾟДﾟ)ﾉ」
メ「いや、日曜日にイトーヨーカ堂でヒーローショーのバイトがあるから、リハーサルを(^^;)」
ス「はぁ？お前ら月曜レースやろ！」
ア「それはそうと、親父、こんなとこで何しとん？」
ス「いやな、オル坊から年玉せしめた、いや、年玉もろたもんで、種付けシーズン前に、お前らの激励にと思ってな。」
ジェ「ふ〜ん、でもその袋、世界的に有名なネズミのキャラクターのテーマパークのものでしょ？」
ス「えっ？いや、まぁ、孫にせがまれてな・・・ついでや、ついで（汗）」
メ「へぇ〜、じゃあ、この世界一高い独立電波塔のチョコも？」
ス「あー、うっさいんじゃ！俺は、お前らに話があってきたんや！ちょっとそこに座れ。」

ス「お前ら、自分の立場がわかっとるんか？」
メ「立場？」
ス「そうや、準オープン、『準』オープンやぞ、オープン馬でもなく、条件馬にしては強いっちゅー、中途半端なポジションや！」
ア「親父かて、長い間『主な勝ち鞍、阿寒湖特別』やったくせに・・・」
ス「あ〜ん？何か言うたか？」
ア「い、いえ、何でも無いです（汗）」
ス「そこでや。おいっ！ジェイド、この矢を折ってみぃ。」
ジェ「はい。」ボキッ！
ス「ええか、一本一本やとこんなに簡単に折れる矢でもや。ほら、三本まとめて折ってみろ！」
ジェ「はい。」バキッ！
ス「へっ・・・？」
ア「アホ！ホンマに折ってどうすんねん。空気の読めんやっちゃなぁ。」
ジェ「だ、だって・・・」
ス「ま、まぁ、なんや・・・つまりは、お前らは三人寄っても弱っちぃ、ちゅーこっちゃ。」
メ「上手くごまかしたな( *´艸｀)」
ス「そんでや。その弱っちぃお前らに、オル坊からの預かり物や。」
メ「こ、これは！今話題の『凱旋門賞馬養成ギプス』！」
ス「これで鍛えて、一日でも早く準オープンを卒業や。」
メ・ア・ジェ「父さん、有難う！」
メ「ん・・・何？その手は。」
ス「一人、￥４９８００。」
メ・ア・ジェ「え〜！金取るの〜？」
ス「ちょっと、思いの外旅費がかかったもんで（汗）」

マイネンジャーが出走する迎春ステークス、ギプス効果でオープン昇格となるのはどの馬か？
乞うご期待！