魔法の言葉。

６月３０日　栗東トレセン　須貝厩舎にて

史上初の宝塚記念連覇という偉業を達成したゴールドシップ。
激闘から一夜明けた厩舎では、またもやトラブル発生の気配が・・・

今浪厩務員（以下：今）「おいっ！エエ加減にしてくれや、何をスネとんねや？」
ゴールドシップ（以下：ゴ）「・・・・・」
今「ホンマ、勘弁してや(T_T)」
須貝調教師（以下：須）「今浪さん、どないしたんですか？」
今「あ、先生・・・何をスネとんのか、シップが馬房から出て来てくれんのですわ。」
須「え〜、マジっすか？やっとレースでまともに走ってくれたと思ったら、次はここでか(^^;)」
今「なぁ、ちょっと歩様を確認するだけやから、出て来てくれや。」
ゴ「・・・ちゃうねんなぁ、惜しいんやけど、ちょっと違うんよなぁ・・・」
須「何をブツブツ言ってんねや？今浪さんにあんま世話かけさせんなや！」
今「先生、もうこうなったら、典さんに聞きましょ。」
須「典ちゃんにか・・・しゃあないな、電話してみますわ。」
今「お願いします。」
ゴ（ピクッ！）
今（あれっ？今、シップがピクッってなった気が・・・？）

須「あ、もしもし、おはよう、俺や。いや、実はこれこれこういう訳で・・・何とかならんもんかいなぁ？」
横山Ｊ（以下：典）「アハハ。先生、そりゃたぶん、『魔法の言葉』待ちですよ。」
須「魔法の言葉？」
典「じゃあ、先生、こう言ってやって下さい。ごにょごにょ・・・」

今「先生、どうでした？」
須「あぁ、どうも、ごにょごにょ・・・らしいですわ(^^;)」
今「へっ？マジっすか？」
須「まぁ、典ちゃんがそう言うんやから・・・」

須・今「シップ、お願いします、馬房から出て下さい。」
ゴ「えっ？そ、そう？まぁ、お願いされたら仕方ないわな。馬房から出るだけやで^^」
須・今（コ、コイツ、マジか？(~_~メ)　でも、機嫌を損ねる訳にいかんからな・・・）
須・今「じゃあ、歩様を確認したいんで、お願いします、少し歩いて下さい。」
ゴ「そう？お願いされたら、断れんわな。ちょっと歩くだけやで^^」
須・今「腫れが無いか診たいんで、お願いします、脚を触らせて下さい。」
ゴ「しゃあないなぁ、まったく、二人共お願い上手なんやから(*´ω｀*)」

須（なんや、むっちゃムカつくわ(~_~メ)）
今（言う事聞いてくれるのはエエけど、余計に面倒くさくなっとる(T_T)）

典さんの「お願いします」が癖になってしまったシップ、こうなったら、日本馬初の凱旋門賞制覇も、お願いします(^O^)／