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2012/05/07 15:48
京都新聞杯、NHKマイルC、新潟大賞典など回顧
先週から東京競馬場でG1レース5連戦がスタートしました。
第1弾は3歳マイル王決定戦のNHKマイルCが行われ、
京都競馬場ではダービーへの最終便とも言える京都新聞杯が、
新潟競馬場では新潟大賞典が行われました。
[京都新聞杯]
ダービートライアルとして優先出走権が与えられるレースではありませんが、
賞金や日程からダービーを目指す馬たちが最後の勝負をかける一戦。
近年は不振傾向があるとはいえ、アグネスフライトがこのレースを快勝した勢いそのままに
本番でもエアシャカールとの激戦を制したり、
ハーツクライやインティライミが本番で連に絡んだりと軽視できないレースです。
今年の優勝馬はトーセンホマレボシ。
昨年の天皇賞秋を驚愕レコードで制したトーセンジョーダンの半弟という良血馬。
2200m戦で勝ちタイムは2分10秒フラット、兄に続いて弟もJRAレコードホルダーとなりました。
このレースには、皐月賞の7・8着馬であるベールドインパクトとメイショウカドマツが出走しており、
その比較から大舞台でも掲示板レベルの実力を示したと言えそうです。
2着には前出のベールドインパクト、賞金加算に成功しダービー出走当確。
余談ですが勝ち馬はヤマニンファラオとかつて2度戦って2度敗れています。
しかしヤマニンファラオは優先出走権の確保に失敗し本番には出られないでしょう、競馬とはわからないものです。
[NHKマイルC]
数えて17回目をむかえる3歳のマイル王決定戦。
ここを制した後に、世代のトップへと階段を駆け上がった馬、
ダートの頂点を極めた馬、世界へ羽ばたいた馬、一世一代の大駆けとなった馬など
様々なタイプの優勝馬を輩出してきました。
今年の優勝馬は4戦無敗で圧勝したカレンブラックヒル、名馬ダイワメジャーの初年度産駆です。
父譲りの競馬センスとスピードの持続力を大舞台で大いに発揮してみせました。
当レースとしては異例ともいえるスローな流れが味方したとはいえ
逃げて3馬身半差は立派でしたね。
後方で起こった大惨事も、我関せずのレースぶり。
まだデビューして4か月足らずであり、将来の華々しい活躍が期待されます。
2着には大外枠なんのその復活劇を見せた2歳王者アルフレード。
調子が戻ってマイルでは前走のような姿は見せられませんでした。
3着にクラレント、2歳時にマイルG2を制した実績馬が復活の狼煙を上げました。
カレンブラックヒルはダービーへの出走も視野に入れているとのこと。
さすがにどうだろう、という気もしますが常識外れの馬だけに
諸々の不安をあざ笑うかのような快走があっても驚けませんね。
<NHKマイルC:簡易着順>
1着 カレンブラックヒル(ダイワメジャー)
2着 アルフレード(シンボリクリスエス)
3着 クラレント(ダンスインザダーク)
4着 オリービン(ダイワメジャー)
5着 セイクレットレーヴ(アドマイヤムーン)
[新潟大賞典]
トーセンラーやダノンバラードといった前年のクラシックで好走を見せた素質馬達の飛躍が期待された一戦。
勝ったのは同じ4歳でもクラシックは出走が叶わなわず、地道に力を付けたヒットザターゲット。
中央や外から一気の印象が強い新潟コースで内からスパッと抜けて重賞初制覇となりました。
母のラティールは重賞こそ勝てなかったものの、オークスで4着するなど
かなりの実力を持った馬であり人気も高かったような記憶があります。
孝行息子の快走を喜んだ方も多いのではないでしょうか。
おまけ[プリンシパルS]
1着馬のみにダービーへの優先出走権が与えられるトライアルレース。
見事その切符を手にしたのは、実力馬スピルバーグでした。
トーセンラーの全弟である当馬は、共同通信杯・毎日杯とクラシック直結レースで
共に3着に入るなど結果を残してきましたがここで報われましたね。
元々、スピルバーグの母のプリンセスオリビアは
トラヴァーズSなどを制したFlower Alleyを輩出しており期待の繁殖牝馬でしたが
先日行われたケンタッキーダービーを、そのFlower Alleyの産駆であるI'll Have Anotherが
快勝したことにより一層の注目が集まる事と思われます。