ダービーについて思うこと(最終回)〜今年こそ〜

日本ダービーまであと2日。今年も面白いメンバーがそろいました。やはり3強、ドゥラメンテ、リアルスティール、サトノクラウンに人気が集まるのでしょうか。

僕は、福永騎手騎乗のリアルスティールに本命を打つ予定です。
確かに、皐月賞ではドゥラメンテの圧倒的なパフォーマンスに屈しましたが、府中で行われた共同通信杯ではドゥラメンテに完勝しています。むしろここ2戦であまり負担のかかるレースをしなかったことで余力が残り、今回プラスに働くと思います。このあたりの臨戦過程も同厩の先輩、ディープブリランテと似ています。父ディープインパクト、母父ストームキャットという血統構成はキズナと一緒です。

福永祐一騎手も今年でデビュー20年目。すっかりベテランの領域に入っています。
福永騎手は、これまで幾度もダービーの壁に跳ね返されてきました。
初めての挑戦で大失態を演じてしまったキングヘイロー、手放さざるを得なかったネオユニヴァース、完璧に乗りながらまさかの牝馬の激走の前に敗れたアサクサキングス、馬の前進気勢を抑えることができなかったエピファネイア・・・。まるで競馬の神様が「お前はまだ早い」と言っているかのようです。
しかし、これらも経験となって福永騎手の力になるはずです。それにあの武豊騎手でさえダービー制覇に11年もかかったんです。偉大な父、洋一騎手でさえ勝てなかったんです。少しも焦る必要はない思います。

これまで神様は福永騎手のダービー制覇を拒み続けてきました。しかし今年に入っての福永騎手の騎乗ぶりはとても安定していると思います。現在リーディングでもありますし、今が円熟期。
もしも福永騎手が、自分のダービージョッキーになるという夢だけではなく、どれだけリアルスティールをダービー馬にさせたいかを考えていれば、今年こそ神様が彼のもとへ降りてくるのではないでしょうか。

(完)